「薬用養命酒」は、CMでも流れているので、誰もが一度は聞いた事のある名前ではないでしょうか。

「漢方」「体にいい」「昔からある」「お酒」といった印象から、苦くてきつくて不味そうなイメージをしている方も多いと思います。

効能は、滋養強壮とか冷えとか虚弱体質とか、なんとなく、年配の方が飲んでいるイメージを持っていませんか?

ポイント

この記事ではそんな養命酒の効果効能や、味など、出来るだけわかりやすく検証していきます。

養命酒とは漢方から作られる薬酒と呼ばれるもの

薬用養命酒は、薬酒(やくしゅ)というもので、漢方の一つ。

漢方で、効能があるとされる天然の植物などの「生薬」と呼ばれる原料から作られます。

製法としては合醸法(ごうじょうほう)といわれる、薬酒本来の製法で作られているのが特徴です。

効能としてはお酒自体がもつ、食欲増進、血行・血流促進などの効果に加えて、生薬の効果も期待できます。

また、滋養強壮剤とされ、冷え、胃腸の弱り、疲労、体力不足などに効果があるとされています。

養命酒が注目する「未病」

「未病」という言葉は知っているでしょうか?

冷えや胃腸の弱りなど、病気という程ではないけれど、健康でもない状態の事を東洋医学の病理概念で「未病」といいます。

健康診断や検査などでも異常がなくても、自覚症状がある場合は未病の状態である可能性があるのです。

症状としては、

  • 手足が冷える
  • 胃腸が弱り気味
  • 体が冷えてよく眠れない
  • 疲れがたまる
  • 顔色が悪い
  • 食欲がない
  • 疲れていて寝起きが悪い

などです。

こういった症状改善には、血流を改善し、体本来の力を高める事が大切とされ、養命酒にはこういった未病と呼ばれる症状の改善に期待することができます。

養命酒に配合されている14種類の生薬

薬用養命酒には

  • 「巡らせる作用」の4種類
  • 「温める作用」の2種類
  • 「補う作用」の6種類
  • 「取り除く作用」の2種類

と、14種類の生薬が入っています。

それぞれの効能をご紹介します。

巡らせる作用

烏樟(うしょう)

クスノキ科の植物クロモジの幹と枝。

  • 鎮静(神経系を鎮める)
  • 安眠
  • 痰を除き、咳を鎮める
  • 血圧を下げる
  • 胃腸の働きを整える

などの効能があります。

芳香性があり、精油としても使用されます。

香り高く、噛むと甘いのも特徴です。

益母草(やくもそう)

シソ科ホソバメハジキの全草を乾燥させたもの。

  • 子宮収縮
  • 利尿
  • 血液凝固促進
  • 血流改善

などの効能があります。

主に不正出血や月経過多、産前産後などの婦人用薬として使用される事が多いです。

熱に弱い為、煎じるよりも薬酒にする方が効果的です。

紅花(こうか)

キク科ベニバナの花を乾燥させたもの。

  • 血管の停滞部分を取り除く
  • 血行、血流改善
  • 血液増量
  • 止血
  • 血圧降下

などの効能があります。

染料や油などでよく知られる紅花ですが、漢方としても利用されます。

血管や血流に関係する働きが主で、婦人用薬として使用される事が多いです。

鬱金(うこん)

ショウガ科ウコンの根茎を乾燥させたもの。

  • 理気(気を巡らせて整える)
  • 血行障害改善
  • 痛み止め
  • 胸部痛
  • 月経痛
  • 打撲

などの効能があります。

ウコンと聞くと、二日酔い予防や改善などのイメージがありますが、他の効能も昔から漢方として使用されています。

温める作用

桂皮(けいひ)

桂皮とは、シナモンの名で知られておりクスノキ科の常緑樹の樹皮を乾燥させたもの。

  • 解熱
  • 発汗
  • 鎮痛作用
  • 腸内のガスを排出
  • 唾液、胃液の分泌促進

などの効能があります。

体の冷えを取り除き、血の巡りを良くするので、冷え性や関節痛、月経痛などにも効果が期待できます。

体を温める作用や胃の調子を整える作用でよく使用される漢方です。

丁子(ちょうじ)

丁子とは、チョウジノキという花の開花直前の蕾を乾燥させたもの。

  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 消化不良
  • 便秘
  • 月経不順
  • 産前産後の神経症

などの効能があります。

体を温めたり、胃腸の消化機能などを助けてくれる働きなどがあります。

補う作用

地黄(じおう)

ゴマノハグサ科アカヤジオウなどの根。

  • 利尿
  • 血糖値の降下
  • 血流増加
  • 血圧降下
  • ホルモン分泌障害の改善

貧血や虚弱体質など血液が薄い人や、打撲時に内出血しやすい人などに処方されます。

淫羊藿(いんようかく)

メギ科ホザキノイカリソウなどを乾燥させたものでイカリソウともいう。

  • 強壮、強精
  • 血圧降下
  • しびれや痛みを鎮める

などの効能があります。

主に強壮、強精として有名で、男性の性的不能・女性の不妊などに用いられることが多いです。

加齢による衰弱な腰・膝の衰えにも効果が期待できます。

肉蓯蓉(にくじゅよう)

マウツボ科ホンオニクの茎を乾燥させたもの。

  • 強壮、強精
  • 通便
  • 尿漏れの改善
  • 鎮痛

などの効能があります。

強壮、強精の効能が主に知られ、性的不能や不妊症、足腰の弱り、物忘れなどに用いられることが多いです。

また倦怠感を感じる、元気がないといった場合にも効果が期待できます。

杜仲(とちゅう)

トチュウ科トチュウの樹皮を乾燥したもの。

  • 足膝腰の鎮痛
  • 不正出血
  • 血圧降下
  • 抗ストレス
  • 利尿
  • 糖代謝の改善

などの効能があります。

血圧降下の作用により、血圧が高めの方に人気がある生薬で、薬酒とすることで、アルコール分により一層効果が高まると言われています。

芍薬(しゃくやく)

ボタン科のシャクヤクの根を乾燥させたものです。

  • 鎮痛
  • 鎮痙(痙攣を予防したり和らげる)
  • 筋地緩作用(筋肉の緊張をほぐす)
  • 血液凝固抑制作用

などの効能があります。

月経不順、生理痛、冷え性、不妊症など、婦人用薬として使用される事の多い漢方です。

薬酒として服用する事でアルコールとの相乗効果で、さらに緊張を緩め、血の巡りがよくなる効果が期待できます。

人参(にんじん)

ウコギ科オタネニンジンの細根を除いた根。

  • 胃腸、呼吸器の活性
  • 免疫アップ
  • 強壮強精
  • 精神安定
  • 血糖降下
  • 保温
  • 疲労回復

などの効能があります。

漢方といえばこの朝鮮人参・高麗人参とも呼ばれる人参が有名ですね。

幅広い効能から、さまざまな効果が期待できる、万能とも言える漢方の一つといえます。

取り除く作用

防風(ぼうふう)

セリ科防風の根および根茎。

  • 発汗
  • 解熱
  • 鎮痛
  • 体内の水分調整

などの効能があります。

その名の通り、風邪症状を緩和する作用が多く、発汗、解熱や頭痛、悪寒、発熱の予防薬などに使用されます。

反鼻(はんぴ)

蛇のマムシの内臓を取り出し、皮を剥いで骨付きの肉を長くのばして乾燥したもの。

  • 強壮、強精
  • 新陳代謝を良くする
  • 疲労回復

などの効能があります。

マムシは言わずと知れた、強壮強精、滋養強壮の効果が主に期待できます。

また、アルコールによって、さまざまな有効成分が効率よく、抽出、吸収されます。

以上が、薬用養命酒に含まれる生薬です。

養命酒の効果や摂取の仕方

薬用養命酒は「滋養強壮」に効果があるというのが有名ですが、実際に滋養強壮とはどんな症状に効果があるのでしょうか。

また、効果的な飲み方とはどんなものでしょうか。

普通

ここではこの気になる2つに焦点を絞って紹介します。

養命酒の効果・効能

薬用養命酒は、

  • 手足・腰・肩・背中が冷えて辛い
  • 肉体疲労が取れない
  • 消化器官が弱く、胃腸の調子が悪い、弱り気味
  • 病後の体力回復が遅い
  • 食欲がない、食べられない
  • 体が弱い、体力不足
  • 冷えにより顔など血色が悪い

などの症状に効果が期待できる医薬品です。

滋養強壮の効果により体全体を改善させ、アルコールと生薬の働きにより血流を改善し新陳代謝を活発にさせます。

それにより胃腸の働きが活発になり、食欲を正常に戻す働きがあります。

血流改善や食欲が正常になる事で、体力がついたり、疲れが取れやすい等の効果も期待できるので、更年期の方などで摂取するかも多いです。

養命酒の飲み方と注意点

薬用養命酒は、1回の分量が20ml、1日3回、食前または就寝前に飲むのが基本的です。

1瓶1000mlだと約16日分、700mlだと約12日分になります。

アルコール度数は14度で、ワインと同じくらいです。

もちろん、お酒ですのでお子様など20歳未満の方は服用できません

また

  • 妊娠中や授乳中の方
  • 血圧や糖尿などの持病をお持ちの方
  • 血圧や糖尿などの薬を服薬している方

などは、飲んではいけないとはされていませんが、医師または薬剤師に相談との事なので避けた方がよいでしょう。

それと、薬用養命酒にはお酒以外にも生薬は天然の植物などが原料となっているので、食品アレルギーがある方などは必ず確認して下さい。

また、薬用養命酒は、大量に飲んだから効果が出る訳でもありませんし、また、アルコールも入っているので、健康被害がでる場合もあります。

必ず用量を守り、1日の規定量を毎日コツコツ続けることが大切です。

更年期の不調にも効果はある?

更年期の不調というのは、女性ですと、閉経に伴い、女性ホルモンの分泌が減少するのが主な原因となります。

自律神経と深く関わる2つの女性ホルモン、プロゲステロンとエストロゲン

女性ホルモンが減少すると、女性ホルモンを分泌させる脳の部位が積極的に指令を出します。

その脳の部位の近くに、心身の色々な働きを司る「自律神経」の指令を出す部位があるのですが、女性ホルモンに対する指令が出される事で、自律神経の指令を出す部位も影響を受けて、心身共にさまざまな不調が出るのです。

不調としては、

  • 冷え
  • のぼせ
  • 疲れやすさ
  • イライラ
  • 肩こり

などさまざまです。

更年期の不調においても、それぞれの症状を抑える薬や対策をするよりも、血流改善などの体全体のバランスを整えた方が症状の予防や改善に効果が期待できると言われています。

実際に、更年期の不調に漢方が用いられることも多く、薬用養命酒の生薬の中にも、更年期や婦人科系の症状に用いられる生薬がいくつか入っています。

薬用養命酒としては、未病や滋養強壮に効果があるとされていて、更年期に効果があるとは書いてありませんが、更年期の症状に重なる部分も多いので、不調の改善にも効果が期待できると思いますよ。

養命酒の口コミや評判

アルコールが強くて飲めない方もいるようです。

しっかりと効果が出ている方もいます。

効果・効能は人それぞれなので、もちろん思った効果がでない方もいると思いますが、口コミや評判は悪くなさそうです。

養命酒の購入方法

薬用養命酒は、薬局・薬店・ドラッグストアでの販売と、楽天市場、Amazonなどでも購入することが可能です。

用量としては

  • 1000ml(約16日分)
  • 700ml(約12日分)

があります。

公式HPの希望小売価格は、700mlが1,674円(税込)、1000mlが2,376円(税込)です。

楽天市場では、最安値は、700mlが1,540円(税込)、1000mlが2,138円(税込)でどちらも送料別でした。

送料は販売元によって変わり、購入金額によっては送料無料になるところもあるようです。

Amazonでは最安値は、700mlが1674円(税込)で送料無料、1000mlが2,684円(税込)で送料別でした。

送料においては、楽天同様販売元によって変わり、購入金額によって送料無料になる所もあるようです。

薬局・薬店・ドラッグストアについてはオープン価格なので、お得なお店を探してみてもよいかもしれません。

手軽に購入できるところも、養命酒の魅力の一つですね。

まとめ

薬用養命酒は、生薬などから見ても、

  • 冷え
  • 疲労
  • 体力の低下
  • 胃腸が弱い

に悩む方におすすめの医薬品です。

アルコールや生薬の働きから、全身の血管や血流改善がメインと言える為、更年期や婦人科系の症状に悩む方にもおすすめです。

購入においても、近くの薬局やドラッグストアにはほとんど置いているようですし、インターネットでも比較的簡単に購入できます。

価格も、驚くほどの差はなさそうなので、自身にあった価格や購入方法が選べそうです。

また、アルコールが苦手、妊娠・授乳中といった方には、「幸健生彩」といったタブレットも販売されています。

薬用養命酒よりは、入っている生薬6種類と少ないですが、胃腸・疲労・滋養強壮などに効果が期待できるようです。

ポイント

まずは、やはり生薬たっぷりで、長年愛され続けている薬用養命酒を、食前酒感覚でお試ししてみては?