正座をしたわけでもないのに足がしびれる、腕や手の指などもしびれる、なんて事はありませんか?
手足がしびれて、不快だったり、皮膚がモゾモゾしてまるで虫が這っている様な感じになったり。
このしびれは、更年期特有の症状でもあります。
しびれが更年期と関係ある様には思えませんが、エストロゲンの減少により、様々とあらわれてしまう、症状のひとつにしびれがあります。
こんな風に、更年期女性は、なぜしびれやすくなってしまうのでしょうか。
更年期女性に起こりやすい血行不良が原因
更年期は、自律神経のバランスを乱しがちです。
自律神経は、カラダの様々な機能に関わりがあり、調子を崩すと不調も増えてしまいます。
その中の1つに、血行不良を起こさせてしまう、という事があります。
血流が悪くなると、体内では十分に酸素や栄養、水分が運ばれず、滞ってしまいます。
それにより、末梢神経や末端神経が圧迫されて、しびれを感じてしまうのです。
更年期女性は、カラダ全体的に常に血行不良を越してしまっている事が多いため、一度しびれを感じてからは、しょっちゅうしびれた状態になってしまいます。
そうなってしまえば、常に気になってしまって、仕事や家事、楽しい事などにも集中できませんよね。
肌の乾燥によるしびれ
更年期は、肌の潤いや弾力を守る成分が、激減してしまいます。
そのため、血流が悪くなり、ひどい乾燥肌になり、ちょっとした刺激にも耐えきりなくなってしまったり、過敏に反応したりしてしまいます。
そんな時感じてしまうのが、手足のしびれとはちょっと違う、皮膚のしびれです。
皮膚のしびれは、カラダの一部分を虫が這っているような違和感があったり、ピリピリと感じたり、チリチリするような感覚になったりもします。
この症状は、いったん治まっても、また、すぐあらわれてしまったり、しつこいことが多く、最初は手の甲がしびれて、治まったと思ったら、今度は背中、などと場所を変えながら、長期間この症状に悩まされてしまう人もいます。
ひどい場合は他の病気が潜んでいる場合も
手足のしびれがでると同時に、感覚も鈍くなってしまう事があります。
例えば、両脚しびれているけれど、片方の脚だけは叩いてもあまり感じない、などの感覚の無さがある場合は、ちょっと心配ですよね。
カラダにしびれがあらわれる病気は、多々あります。
しびれと同時に感覚が鈍る、しゃべりづらいなどという時は、脳腫瘍や脳梗塞の疑いも出てきますので、あまりにしびれがひどい時は、医療機関での検査が必要です。
我慢せずに、おかしいと思った時は、すぐに医師へ相談しましょう。
更年期のしびれの対策
原因がわからず、手足などがしびれてしまうと、なんだか怖いものですよね。
でも、更年期のしびれの原因の多くは、血行不良と肌の乾燥です。
気を付けてケアをしていけば、しっかり改善できます。
マッサージをする
血行不良を改善するには、やはりマッサ―ジが一番です。
しびれている部分や、その周辺をマッサージして、血行改善をしましょう。
簡単なマッサージ方法を、ご紹介します。
手がしびれているのなら、手のしびれている部分を、ゆっくりさすってあげましょう。
次に、その腕をまっすぐ上へ上げて伸ばします。
手の甲から、手首、腕、二の腕とさすりながら脇の下まで流してみましょう。
手の甲側、手の平側と両サイドおこなってあげると良いですね。
脚なども同じです。
しびれている部分をよくさすり、そこからリンパ節に向かって血液を流すように、押し流してあげましょう。
また、全身をマッサージすることも大切です。
家族やパートナーにマッサージしてもらったり、専門院やサロンでプロにおこなってもらうのも良いですね。
よく温める
血流をよくするためには、マッサージもさることながら、日頃からカラダを冷やさないことが大切です。
足湯や半身浴をマメにおこなったり、飲み物は温かいものにする様に心がけたりと、気を付けましょう。
カラダが冷えてしまう様な食べ物は避け、野菜を摂る時も、サラダよりもスープや蒸し野菜などにして食べると良いですね。
カラダを温める作用のある根菜を、意識して食事に取り入れたり、血流をよくしてくれる玉ねぎなども良いですね。
朝食を抜いてしまうと、いつまでたっても体温が上がらず、カラダは冷えてしまいます。
朝はしっかりと温かいものを食べて、体温をあげましょう。
ビタミンを摂る
血流を良くするために重要なのは、血管が健康であるという事です。
血管が強く健康であれば、血液をしっかり押し流すことができます。
そんな強くて健康的な血管を作るためには、ビタミンCやEが効果的です。
様々な食材から、ビタミンC、Eを摂取しましょう。
毎日姿勢を正して生活する
姿勢が悪く猫背になってしまうと、背筋が固まりやすくなり、血流も滞ってしまいます。
いくらマッサージなどをしても、常に猫背でいては、その効果は半減してしまいます。
また、猫背で前かがみになる事で、内臓が圧迫され、代謝も下がってしまいます。
血流が悪く、代謝も悪いとなれば、しびれの改善は難しくなってしまいます。
鏡を見て、胸を適度に張り、肩甲骨と肩甲骨の間を縮めて正しい姿勢を保ったら、常にその姿勢をキープできるように心がけましょう。
まとめ
しびれがあっては、集中力も無くなってしまいますよね。
更年期特有の血行不良を改善し、しびれを軽減するためにも、日々様々な対策をとって体内の血流を、しっかり流してあげましょう。