更年期の前半で起こりやすい症状の一つの「ホットフラッシュ」には「ほてり」や「発汗」の他に「のぼせ」の症状を覚える人がいます。
運動をしたり、緊張をしたわけでもないのに「急に顔が熱くなった」「頭がぼーっとする」「喉が渇く」「顔からじわじわと汗が出てくる」といった症状を覚えることがあり、これらは上半身の症状で下半身は冷えを感じている人もいるようです。
そしてのぼせの症状が起こってもすぐに治まる人から10分程度続く人、そして毎日決まった時間に起こる人など症状は様々です。
更年期上半身-253x300.png)
そんなのぼせの原因について詳しくみていきたいと思います。
更年期症状 のぼせの原因
更年期症状で「のぼせ」が起こる原因は、加齢により分泌量が減少した女性ホルモンの「エストロゲン」が関係しています。
エストロゲンは、女性らしい身体をつくり、自律神経を安定させる働きがあるのですが、減少することで自律神経の働きが乱れ、交感神経の働きが優位に立つことで体が興奮状態になります。
放置しておけば体が常に興奮状態になり、夜しっかりと眠れなくなることもあります。
一方でのぼせの症状に合わせて動悸や発汗といった症状を覚えると、インフルエンザや甲状腺に関係する病気や高血圧、自律神経失調症などの病気の可能性もあるため、早めに病院に相談しなければなりません。
更年期でのぼせが起きてしまった時の対処方法
のぼせの症状が出ると、治まるまでどうしていいか分かりませんよね。
対策をすることができず、ただ待つことしかできず、何十分も続く人にとっては辛い時間です。
日常生活中に「のぼせ」の症状が起きた時には、濡れタオルなどで顔や首の後ろを冷やし、深く深呼吸しながらリラックスしてみてください。
のぼせと同時にめまいが起きる場合は動かず安静にすることが第一です。
他にも、アロマを焚いてリラックスすることも自律神経を安定させるのに効果的です。
更年期症状 のぼせを自宅で対策する4つの方法
更年期症状ののぼせを改善するためには、病院での治療や、自宅でできる対策方法があります。
病院では、薬を処方してもらったり、「ホルモン補充療法」という治療があり、このホルモン治療では早く症状が改善する人もいるようです。
更年期のホルモン補充療法について詳しくはこちら「更年期の治療の一つホルモン補充療法のメリットとデメリット」で解説しております。
しかし、病院での治療になると、毎回通うのも大変なので自宅でできることをやりたいと思う方も多くいますよね。
そこで、自宅でもできる方法をご紹介します。
- 食事を見直す
- イソフラボンを摂取する
- 適度な運動
- タバコを控える
以上の4つの方法で更年期ののぼせを解消していきましょう。
食事を見直す
カロリーの高い食べ物や、肉類、揚げ物類、辛い物の食べ過ぎやアルコールの飲みすぎでも更年期の症状を起こします。
食事はホルモンの分泌に大きく関わっているため、更年期でホルモンのバランスが乱れているときに、さらに偏った食事をしてしまうと症状が悪化する可能性があるのです。
野菜や果物には食物繊維やビタミンが多く含まれていて、エストロゲンの働きを助けてくれます。
肉ばかり、野菜ばかりをとるのではなく、毎日バランスの良い食事を心がけてみましょう。
また、更年期の時期には体の水分が不足しがちなので水分をこまめに摂るようにしてください。
ただし、コーヒーなどのカフェインやアルコールは控えるように心掛けてください。
更年期だからというだけでなく、普段から食事に気をつけていれば身体の調子がよくなるはずです。
イソフラボンを摂取する
更年期障害に最も効果的な成分がイソフラボンです。
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするため、減少したエストロゲンを補ってくれるのです。
イソフラボンといえば大豆ですよね。
豆腐や納豆、豆乳など、すぐに手に入るものが多いので今すぐにでも試してみることができます。
しかし、豆腐や納豆を毎日食べるとなると買い置きしなければならないし、毎日の献立に飽きてしまいますよね。
豆乳に関しては、好き嫌いもあるため、無理には摂る必要はありません。
さらに、イソフラボンは摂り過ぎても体によくないため、症状が悪化してしまうこともあり注意も必要です。
そこで、毎日手軽に適量を摂取できるのが大豆イソフラボンの入ったサプリメントです。
サプリメントであれば好きな時間にサッと飲むだけなので忙しい方にもおすすめです。
イソフラボンを摂取して体の中でつくられる、エクオールという成分がさらに更年期に悩む女性に効果的で、そのエクオールが入ったサプリメントもあるのでぜひ試してみてください。
大豆イソフラボンとエクオールのサプリメントに関してはこちら「大豆イソフラボンサプリ比較ランキング!おすすめの選び方と注意点」「更年期向けおすすめエクオールサプリランキング!選び方とポイント!」で詳しく紹介しています。
適度な運動
更年期におけるのぼせの症状を軽減させるためには、毎日の適度な運動も大切です。
特に、簡単にできるウォーキングなどの有酸素運動が有効的です。
運動に慣れていない人は無理をせずに短い距離からはじめて、慣れてきたら距離や時間を延ばしていきましょう。
なによりも、続けることが重要です。
万が一、ウォーキングをしている最中に症状が現れた場合のために、服装は体温調節のしやすい服装で、タオルなどを持ち歩くようにしてください。
また、天候の悪い日などは家事をしながら軽くストレッチするだけでも自律神経を安定させることができるのでおすすめです。
タバコを控える
タバコに含まれているニコチンには全身の血管を収縮する作用があり、タバコを吸い終わると収縮していた血管が急に元に戻るので、その時にのぼせなどの症状が現れることがあります。
さらに、タバコを吸っている人は、吸っていない人に比べてエストロゲンの減少が多く、生理不順にもなりやすい傾向があるため、更年期症状が現れるのも早く、症状も重くなる可能性が高くあります。
更年期症状を改善させたいのであればタバコをやめることが1番です。
すぐにやめることができなければ、本数を減らしていくように努力してください。
まとめ
更年期に現れるのぼせの症状が出た場合には無理をせず落ち着くまで体を休ませてください。
年齢とともに更年期になってしまうのは仕方のないことなので、毎日の生活習慣を見直して女性ホルモンのバランスを整えるよう努力していきましょう。
何もせずに悪化するよりも、あなたの1つ1つの小さな努力で改善されていくはずです。