そろそろ更年期に入る年齢に差し迫ってきた、と思いきや、周りが言うほどの更年期症状に悩まされる事のない人。
やはり来たか、と思わされるような症状に悩まされる人、と様々です。
また、40代後半で閉経を迎える人もいれば、50歳を過ぎてもまだ生理が来る人と、これもまた様々です。
私の周りには、50歳を過ぎても今もなお、毎月の生理が面倒だと、言っている人もいます。
恋をしていれば、更年期は来ないとか、性生活が充実している人は閉経しないとか、都市伝説的な話も聞きますが、本当のところ閉経の早い、遅いなどは何が原因なのでしょうか。
卵子の老化で閉経が早まる?
更年期に入り卵巣機能が低下すると、卵子も徐々に無くなり、閉経へと向かっていきます。
この卵子の老化が早い人ほど、閉経も早いと言われています。
では、どんな人が卵子の老化が早まるのでしょうか。
長引く不妊治療を受けた経験がある人
不妊治療は、排卵誘発剤で排卵を促すので、卵子の排出量は自然と多くなってしまいます。
そのため、治療を長く受ければ受けるほど、卵子の減少も著しく、老化も早まる、と言われています。
とはいえ、子供を強く望めば誰でも一度は考える治療ですし、その有効性もとても高いですよね。
閉経が早まるから、不妊治療はしない、なんて言う人もいませんね。
その後の生活をきちっと気を付ければ、早すぎる閉経を防ぐこともできるかもしれません。
子宮内膜症の手術を受けた経験がある人
手術の際には、もちろん卵胞細胞にダメージを与えないように、医師も細心の注意をはら
ですが、手術という大きな負担が、そのごの卵巣機能に悪影響を与えないとは言えません。
卵巣機能の低下は、バランスの良い食事をして、ビタミンや亜鉛、DHAやカルシウムなどを積極的に摂取すれば、改善できますので、手術経験のある人はぜひ、卵巣機能を高めるよう心がけてみましょう。
がんの治療経験がある人
がん治療の中でも最も多い、抗がん剤治療をおこなった経験のある人は、その影響でがん細胞だけでなく、健康な細胞も破壊されてしまう事があるため、卵子の減少につながると言われています。
ただ、閉経よりも、がんをしっかり治療して、健康なカラダを取り戻すことがなにより大切ですよね。
閉経が早まってしまうのは、女性としてなんだかショック、と思ってしまうかもしれませんが、閉経後も健康や美容の維持を頑張れば、いつまでも若々しくイキイキと過ごせるものです。
「早く終わって清々した」なんて言いながら、爽やかに過ごしている女性も多いですよね。
喫煙者も要注意
卵巣機能の低下や更年期障害の重軽度は、血流の良し悪しで左右されるとも考えられます。
そのため、血管を収縮させてしまう作用のある喫煙は、卵巣機能の低下を早まらせてしまいます。
その結果、閉経が早まる、ということもありますし、その後の更年期症状を重くしてしまう可能性もあります。
タバコを1本吸っただけで、1兆個の活性酸素が発生し、その除去のために、体内にある大量のビタミンCが、消耗されてしまいます。
ビタミンCは、更年期世代には必要不可欠な栄養素となりますので、ぜひ、禁煙をおすすめします。
冷え症でも閉経が早まる?
多くの女性は、冷えに悩まされた経験があるのではないでしょうか。
冷えを放置してしまえば、体内の血流はどんどん悪くなり、卵巣機能低下へとつながり、卵子の老化も早まってしまいます。
健康維持のためにも、冷え対策は更年期以前からしておきたいですね。
閉経が遅いのはなぜ?
閉経が遅い人の特徴として、更年期以前から生理の経血量が多いこと、があげられています。
このタイプの人は、エストロゲンの分泌量も多く、閉経までに時間がかかる、と言われています。
閉経が遅ければ、その分、女性の美と健康に大切なエストロゲンの作用を長く得られるという良い点もあります。
しかし、あまりに閉経が遅い場合は、「遅発月経」と言って、乳がんや、子宮体がんのリスクを高めてしまう、とも言われています。
あまりに閉経が遅く、カラダに不調を感じた場合は、医療機関での受診が必要ですね。
早すぎる閉経を迎えないために
閉経は、女性にとって自然の流れで、決して悪いことではありませんが、できるものならいつまでもエストロゲンを分泌して、健康を保ちたいものですよね。
そのためには、健康的な生活を心がけ、冷えや血行不良は改善し、ストレスや疲労を溜めすぎない毎日を送ることが大切です。
喫煙やアルコールの過剰摂取は避け、バランスの良い食事を心がけると良いですね。
私自身、冷えや血行不良を防ぎ、適度な運動を生活に取り入れ、早寝早起きの生活に変えたところ、これまでのなんとも言えない不調から解放されました。
また、食事はしっかり3食とり、脂質、糖分も適度に摂取しながら、野菜や発酵食品を多く摂るよう意識しました。
健康的な生活をするということが、これほどまでにカラダを変えてくれる、と実感しましたよ。
まとめ
数年先、十数年先の自分の大切なカラダのためにも、ちょっとした努力は必要かもしれませんね。
閉経の早い遅いにあまりとらわれず、更年期をより健康的に乗り切ることを第一に考え、様々な予防をしていきたいですね。