近年、エクオールという成分のサプリメントが、更年期に効果的と期待されているのをご存じの方も多いのではないでしょうか?

しかし、女性への効果は多く言われていますが、男性の更年期への効果はあるのでしょうか?

知っているけど、男性への効果はわからないし、むしろ男性が飲んでも大丈夫なの?

と、お思いの男性更年期障害にお悩みの方へ、

普通

この記事ではエクオールと男性更年期障害の関係を、紹介していきます。

そもそも更年期とは?

更年期とは、女性の閉経前の5年程度の期間を指します。

これは、女性ホルモンの低下に伴う、心身がバランスを崩してしまうことによる不調のことです。

自律神経と深く関わる2つの女性ホルモン、プロゲステロンとエストロゲン

なので、更年期障害というと女性というイメージが強いかもしれません。

しかし、近年では男性更年期障害も一般的に認知されるようになりつつあり、

  • 更年期障害=女性特有のもの

というものでもなくなってきています。

男性更年期障害の現れる年齢

男性更年期障害は、男性ホルモン(テストステロン)の低下による体の不調です。

これを、「LOH(late onset hypogonadism syndrome)症候群」と呼びます。

女性の更年期障害は、閉経という、機能の終了に伴うホルモンバランスの変化によるもので、ある程度の年齢が決まっています。

しかし、男性の場合は、そのようなホルモンバランスが崩れるきっかけが無いため、幅広い世代での発症が見られ、しかも、いつまでという期間も無いため、長く症状に悩むこともあります。

多くは40代からでその後はいつ発症するかは個人差があります。

なぜ、男性に更年期がおこるのか

女性の更年期障害の原因は女性ホルモンが低下することによりますが、 男性の場合はテストステロンという男性ホルモンが低下するために起こります。

その割合は、日本内科学会雑誌によると

40 歳での2~5%,70 歳の 30~70% でテストステロン値の 低下が見られるとされている

と書いてあります。

またテストステロンが低下すると、

テストステロン値が低いとインスリン感受性が悪く,メタボリック症候群になりや すく3),また性機能,認知機能,気分障害,内臓 脂肪の増加,筋肉量の減少,貧血,骨密度の減 少を生じ,男性のQOL(quality of life)を著しく 低下させる

引用元:日本内科学会雑誌

とされています。

まとめると40代から男性ホルモンは低下していき、70代になると少なくとも3人に1人はテストステロン値が定値であるということになります。

それに男性の場合、女性の更年期障害に比べると、筋肉量の減少や性機能の低下といった 「男性らしさ」が衰えてきます。

働き盛りの世代では、ストレスも加わり、気分障害から、うつに発展してしまうケースも多くあります。

今までは、男性更年期障害の影響という認知がなかったため、うつとして心療内科での治療がされてきましたが、最近では泌尿器科にて男性更年期障害全般の治療として行われるようになりました。

様々な症状が起こるのは、男性ホルモンの低下が招くことなのです。 しかし、まだまだこのような症状があっても、自分が更年期障害に悩まされている、と感じる方が少なく、情報も少ないままです。

男性更年期の原因は?

女性の更年期障害は、ある程度の年齢が来れば避けようのないものですが、男性の場合は、日々の生活習慣が大きく関わっています。

男性ホルモンが低下してしまう原因として、

  • ストレス
  • 加齢
  • 低栄養
  • 肥満
  • 睡眠不足

などがあげられます。

ストレスや加齢は、仕事などをしている以上ある程度は仕方ありませんし、年齢にも勝てません。

しかし、生活習慣での原因は改善することも可能です。

低栄養

ダイエットや健康志向のための食事制限などで、油を極端に控えているケースなど。

男性ホルモンはコレステロールから作られるため、油分が不足すると、男性ホルモンが作れなくなってしまいます

肥満

肥満者のテストステロンの低下の理由はきちんと解明されてはいませんが、脳内でのホルモン分泌のバランスが崩れ、テストステロンの生成がうまくいかない可能性があります。

睡眠不足

連日の睡眠不足は、成長ホルモンの分泌を妨げてしまいます。

成長ホルモンの分泌が妨げられると、男性ホルモンの分泌もうまくいきません。

ポイント

これらの原因は、日々の少しの心がけで改善の可能性があるかもしれませんね

エクオールと男性更年期障害

先ほど、男性更年期障害は、男性ホルモン(テストステロン)の低下が原因だとお伝えしました。

しかし、本当に男性ホルモンの低下だけが、男性の更年期における不調の原因なのでしょうか?

エクオールと男性更年期障害の関係について、ここからは見ていこうと思います。

そもそもエクオールとは

そもそもエクオールとは?ということなんですが、最近、更年期に効果があると話題になっている成分です。

産婦人科などでは多く取り扱われており、女性はご存じの方も多く男性でも知っている方も増えてきています。

このエクオールとはどんな効果があるのかというと

エクオールの主な働きは、

  • エストロゲン様作用・・・女性ホルモンに似た働きをする
  • 抗酸化作用・・・シミなどを防ぐ
  • 抗エストロゲン作用・・・エストロゲン(女性ホルモン)の働きを抑制
  • 抗アンドロゲン作用・・・男性ホルモンの働きを抑制

この4つが、主な作用です。

女性の更年期障害にとっては、エストロゲンに似た作用があったり、エストロゲンが減ることにより、男性ホルモンの作用が目立つことがありますが、それを抑える、抗アンドロゲン作用があり、効果的とされています。

抗アンドロゲン作用とは、血中のテストステロンとアンドロゲン受容体というものが結合して、男性ホルモンの作用を発揮するのですが、この結合を阻害する作用のことです。

さらに詳しくエクオールを知りたい方はこちらでも詳しく解説しております。

エクオールは更年期におすすめ!期待できる4つの効果と増やす方法

女性ホルモンに似たエクオール。男性には効果はないのでしょうか?

男性にとっての女性ホルモンって?

実は男性にも、女性ホルモンは少量ですが分泌されています。

加齢によって、微量ずつではあるものの、男性でも女性ホルモンは低下していっていることが最近分かってきたようです。

男性の体内にある女性ホルモンの一部は、男性ホルモン(テストステロン)から作られます。

つまり、テストステロンが減少すると、女性ホルモンの一部の生成ができないということです。

男性における女性ホルモンの働きとして重要なのは「骨密度の維持」です。

女性の場合、骨密度の維持に男性ホルモンはほとんど関与しません。

しかし、男性の場合は女性ホルモンと男性ホルモンの両方が必要なのです。

その他には、頭髪の健康(髪の量やハリ・コシ)や、肌をきれいに保つなどの作用があります。

女性ホルモンの低下がもたらす、男性の骨粗鬆症などの将来的な健康問題や、前立腺肥大・癌、薄毛や抜け毛の予防には、女性ホルモン様の作用をもつエクオールは効果があるかもしれません。

エクオールを摂取することでの男性へ期待できる効果

エクオールを摂ることで、男性が期待できる効果は、

前立腺肥大の抑制、前立腺がんの予防

前立腺の肥大や癌は、テストステロンが代謝されより強力なテストステロン、ジヒドテストステロン(DHT)に変化することが原因で起こると考えられています。

そのため、エクオールの抗アンドロゲン作用により、ジヒドテストステロンへと変化するのを阻止し、前立腺の肥大や癌の予防を期待するものです。

しかし、これはエクオールというよりも大豆イソフラボン摂取による効果の研究によりいわれているものです。

実際の研究でも、エクオールの成分での研究ではなく、エクオールになる前のダイゼインという成分での調査がされています。

参考:国立がん研究所センター 予防研究グループ

なので、過度な効果はまだ期待しない方がいいかもしれません。

薄毛、抜け毛の抑制

こちらもテストステロンが代謝されジヒドテストステロンとなり、頭髪の毛根を萎縮させたり髪の成長を止めてしまったりします。

それを防ぐのに、抗アンドロゲン作用のあるエクオールが期待されています。

しかしこちらも、明らかなデータがあるわけではありません。これからに期待ですね。

男性がエクオールを摂取することでのデメリット

実はエクオール自体では男性更年期障害の根本的な治療法にはなりません

そもそも女性ホルモンに似た作用のものを補充しても、男性ホルモンに変わる訳ではありませんよね?

また、先ほどお話しした抗アンドロゲン作用 ですが、テストステロンは作用を発揮することを阻害してしまうということなので、男性更年期障害を悪化させてしまう可能性もあるのです。

男性更年期障害には、とにかく男性ホルモンを補充する、男性ホルモン補充療法(ART)があります。

根本的な解決を求めるなら、男性ホルモンの補充が確実です。

しかしながら、女性ホルモンも微量ながら低下していっているとすれば、エクオールを飲むことで、先ほどお伝えした骨粗鬆症や前立腺肥大や癌、頭髪トラブルには、効果があるかもしれません。

まとめ

男性更年期障害とエクオールについて見てきましたがいかがでしたか?

エクオールと男性更年期障害についての調査や論文、データなどはまだあまりまりません。

ただ、徐々に研究なども進んでいるのようなのでこれからに期待したいところです。

ご自分の症状に合わせて、エクオールという選択肢も追加してみるのも良いかもしれません。

もちろん、更年期障害がひどい場合は一度、医療機関に相談に行くのが良いと思います。

放っておくと、男性ホルモンの低下に伴う、うつや病気に発展しかねないですので。

では、今回はこれで。