女性は30代?40代、50代になると、女性特有の病気にかかりやすくなると言われていて、なにかと不安や心配事が増えてしまう年代となりますよね。
子宮筋腫や子宮ガン、子宮内膜症など・・・。
私の周りでも、やはり40歳を過ぎた女性は、腫瘍や筋腫に悩まされ、手術を受けたという人がたくさんいます。
もちろん、その治療の甲斐あって、これまでの不調から解放され元気になり、ストレスも軽減されています。
ただ、病状によっては、子宮を摘出しなければならない事もあります。
子宮は女性にとって、とても大切な臓器のひとつです。
なので、摘出してしまうことで、どうなってしまうのか心配ですよね。
特に、子宮を摘出すると更年期障害になる、なんて噂もよく聞きますよね。
でも、本当のところどうなのでしょうか。
子宮摘出で更年期障害になる事はない
子宮を摘出しなければならない病気は、重度の子宮筋腫や子宮ガン、子宮内膜症などです。
子宮の摘出は、子供を望んでいる人にとっては、とてもつらい決断となってしまうことでしょう。
ただ、子宮を摘出したことで更年期障害になる、もしくは、ひどくなるという事はありません。
更年期障害が起こる原因は、ホルモンバランスの乱れによる、エストロゲン不足です。
このようなホルモンを分泌するのは、卵巣ですので、子宮を摘出したからといって、更年期障害が早まったり、重症化するという事はありません。
とはいえ、子宮の適切という大きな手術を受けたあとは、色々とナーバスになり、ちょっとしたカラダの不調を「更年期では?」と思ってしまう気持ちは、女性なら仕方のないことかもしれませんね。
年齢やストレスが重なることで勘違いしてしまう
子宮の病気にかかり、子宮の摘出手術をしたあとに、「更年期障害になってしまった」と医師へ相談する女性は、多いようです。
ただ、このような病気の手術をする人は、40代、50代の女性が多く、手術をするしないに関わらず、更年期障害になる女性が多いため、それを「子宮を摘出したせいかも」と勘違いしてしまうのだ、と言われています。
でも、そんな気持ちになってしまうのは当然ですよね。
デリケートな年代である40代、50代の女性は、自分がいつ更年期になるか、ビクビクしている部分もありますよね。
そして、なるべく更年期症状が軽度ですむように、前もってケアしている人だっています。
ですから、そんな矢先に子宮摘出手術を受け、その後、不調に見舞われたら「これは手術のせいかも」と、思いたくもなりますよね。
また、更年期世代でなくても、手術後に更年期障害になった、と考えてしまう人もいるようです。
これは、手術という負担が、大きなストレスとなり、自律神経のバランスを乱し、更年期症状と似た症状に一時的に悩まされてしまう事が、原因のようです。
そんな時は、難しいかもしれませんが、なるべく手術のことは忘れ、心穏やかにすごしてみると良いですね。
ストレスからも解放され、イヤな症状も治まっていくかもしれません。
悩まずに進む事が更年期障害を遠ざける
子宮摘出とは、子供を望む女性にしても、望まない女性にしても、気持ちの整理がつけづらい部分があるかもしれません。
ですが、「子宮を無くしてしまった」と悩みつづけることで、知らず知らずにストレスとなり、精神的なダメージを受けやすくなってしまいます。
そのせいで、気分も落ち込みがちになり、そこから倦怠感が増したり、うつ傾向になってしまう人もいます。
手術後は深く考えずに過ごし、手術をしたことによるメリットだけを考え、前へ進んでいくことが大切ですね。
私の知人は、子宮を摘出したことで、これまでひどい生理痛に悩まされていた生理がなくなり、清々したと笑って、趣味の水泳を存分に楽しんでいます。
また、手術する前の体調不良から解放され、ホントに楽になったと、スッキリとした表情で話しています。
くよくよと悩んでしまう事で、更年期障害を呼び寄せてしまうのかもしれませんね。
子宮を摘出したあとの骨盤の中は?
子宮は、もともと骨盤の中で、骨盤底筋などに支えられている臓器です。
この子宮を摘出すると、骨盤の中には空洞ができて、骨盤が歪んだり、開いたりするのでは?という心配をする女性は、少なくありません。
ただ、骨盤の中には、子宮以外にも腸や膀胱などの、他の臓器もおさめられています。
子宮を摘出したあとは、腸が移動してくるだけで、空洞ができたりすることはないようです。
骨盤などのずれは、子宮があるか、ないかは関係なしに、普段の姿勢やカラダのクセなどで、すぐに歪んだり開いたりしてしまうものです。
気になるようであれば、骨盤体操などをマメにおこなったり、カイロや整体院などで骨盤矯正などをしてもらうのも良いですね。
まとめ
子宮を摘出すると更年期障害になる、早まる、重症化する、などということはないようですね。
更年期障害は、その時期が来れば、誰しもが通る道です。
神経質にならずに、正しい情報のもと、しっかり予防改善できると良いですね。