40代から、そろそろ閉経を迎える、という女性は多いですね。
閉経前後は、若い頃のようなエストロゲンの分泌を維持することもできなくなり、あの頃は普通にできた事、あの頃は楽しめたことが楽しめない、なんて事も、増えるものです。
そんな風に、なんとも言えない不調や、毎日なかなか元気になれない自分に、悩まされる人も多く、婦人科などでのホルモン補充療法を受ける人も、少なくないでしょう。
でも、ホルモン補充療法に関しては、色々な噂や憶測が、飛び交っていますよね。
耳や目にしてしまえば、本当に安心して治療を受けられるのかな? 副作用の事など、医師へ聞いても良いのかな?って、なにかと不安もありますよね。
そんなホルモン補充療法の副作用を、ここではご紹介していきます。
ホルモン補充療法とは
更年期になると、女性ホルモンのバランスは大きく乱れ、それにより、女性にとってとても大切な、エストロゲンの分泌量は、激減してしまいます。
そのため、この時期の女性のカラダは、変化が多く、不調も絶えません。
特に、自律神経の不調による、ほてりやめまい、多汗、イライラ、気分の落ち込み、倦怠感などが多いでしょう。
その様なつらい症状を軽減するために、女性ホルモンの減少を穏やかにしてくれるのが、ホルモン補充療法です。
飲み薬、貼り薬、塗り薬の3つが主な方法で、医師と相談しながら、自分にあった療法を選べる点も、良いところです。
また、エストロゲンのみを補充するのではなく、プロゲステロンの補充もおこない、ホルモンバランスを整える療法もあります。
胸の張りと下腹部痛
ホルモン剤により、更年期症状の軽減ができるのは、とても嬉しいことですね。
ただ、副作用も否めません。
エストロゲンの投与により、胸の張りや下腹部痛が気になる、という人もいます。
これは、ホルモン剤による副作用、と言われていますが、薬の量を減らしたり、回数を調節するなどすれば、軽減されるもので、特に重大なことにつながるものではありません。
また、治療をすすめていく中で、自然と治まっていく人も、多いようです。
この症状が長く続いたり、下腹部の痛みなどがひどい場合は、医師に相談してみましょう。
不正出血
不正出血は、ホルモン補充療法を受けた人の多くが、体験する症状です。
ホルモン補充療法により、これまで分泌量の少なかったエストロゲンが増え、その作用を受けたがために、起こる症状です。
中には、戸惑ってしまう人もいると思いますが、心配することではありません。
ホルモン補充療法をおこなう場合は、生理用品をしっかり常備、携帯していれば、慌てることなく、しっかり対処できますね。
おりものの増加
不正出血が起こってしまうと同時に、おりものの増加を感じる人も、いるようです。
これも、エストロゲン投与によって起こるものですが、こちらも、薬の量や回数を調節することで、軽減されると言われています。
ただ、これまでなかったものが、増えてしまったりするのは、気になるものですよね。
どうしても気になる時や、薬の調節の仕方がわからない場合などは、医師へ相談すると良いでしょう。
がんのリスクが上がる?
以前は、ホルモン補充量は乳がんになるリスクを高める、と言われていました。
ところが、最近ではさらなる研究の結果、ホルモン療法によって、乳がんリスクが高まるという考えが、見直されるようになました。
ホルモン補充療法を受けるとがんになりやすくなる、という話は、よく聞く事ですし、副作用でがん、なんて思うとかなり怖いですよね。
ただ、乳がんリスクが高まる原因は、ホルモン補充療法よりも、遺伝や高齢出産、乳腺疾患、などと言われているので、ホルモン補充療法だけにとらわれて考える事もなさそうです。
現に、この治療を受けて元気になり、がんになどなっていない人もたくさんもいます。
治療を受けてみたいけれど、ガンのリスクを懸念していた人は、一度、婦人科などで、治療の有効性と副作用の話などを聞いてみるのも良いですね。
エストロゲンとプロゲステロンの投与
更年期女性は、エストロゲンの分泌量の減少によって、様々な不調をまねいてしまいます。
そのため、エストロゲンを薬などで補充することで、その不調からカラダを守ることができます。
ですが、エストロゲンばかりが体内に増えることで、子宮内膜が増殖し、子宮体がんを発症する恐れがある、と考えられます。
そのため、ホルモン補充療法でのエストロゲンの単体投与は、3か月間に抑えることもあります。
3か月なら、子宮体がんなどの心配はないようです。
また、エストロゲンの働きを中和する、プロゲステロンの投与も同時におこない、バランスをとる治療法も、一般的になっています。
デリケートな問題ですから、どのようにホルモン補充療法をおこなっていくのか、医師からしっかり説明を受けると良いでしょう。
心配なことは、しっかり質問して、納得して受けたい治療法になりますね。
その他服作用
上記のような副作用の他、ホルモン補充療法をおこなうことで、吐き気や胃のむかつき、食欲減退、頭痛をうったえる人なども、いるようです。
これは、ホルモン療法に限らず、他の薬でもなってしまうような症状ですね。
ただ、その症状がひどい場合は、医師へ相談する必要がありますね。
つらい更年期症状を軽減するための治療で、他の不調があらわれてしまっては、意味がなくなってしまいますよね。
薬の種類や、方法を変えてくれることもありますから、つらいときは我慢せず、相談してみましょう。
まとめ
更年期症状は、軽い人、重い人と分かれる、と言われています。
様々な症状がひどい場合は、毎日の生活の質を落としかねません。
我慢して過ごしてしまえば、更年期症状の悪化にもつながってしまいます。
副作用などがあるのでは?と考えてしまいがちなホルモン補充療法ですが、医師としっかり相談し、経過などを観察しながら治療すれば、とても良いものとなるでしょう。
規則正しい生活を心がけながら、取り入れてみるのも良いかもしれませんね。