更年期に入ると、女性のカラダには様々な変化があらわれ、どうしても毎日を快適に過ごすことが難しくなることもありますよね。
それでも多くの女性は、自分で様々なケアをしながら、日々元気に過ごそうと頑張るものです。
ですが、どうしてもケアを怠りがちになってしまうのが、頻尿、尿漏れケアです。
多くの女性が通る道でもある頻尿、尿漏れは、原因をしっかり知って対策をとっていけば解消することができます。
更年期の頻尿、尿漏れの原因
更年期女性は、加齢により、全身の筋肉が衰え始めます。
それにより、様々な不調もカラダにあらわれてしまうのですが、中でも気になるのが頻尿と尿漏れです。
お友達との楽しい会話で大笑いした時、ちょっと咳き込んでしまった時、くしゃみをした時など、尿漏れが気になってしまいますよね。
こんな風に、ふいにお腹に力が入ったときに尿漏れしてしまう事を、腹圧性尿失禁と言います。
尿失禁なんて言葉を聞くと、まさか自分が、と思ってショックを受けてしまうかもしれません。
しかし、尿失禁は、更年期の女性の多くが悩まされる普通の事です。
そんな尿漏れは、筋肉の衰えが原因となります。
カラダの中でとても重要な働きをする骨盤。
骨盤の底にあり、骨盤や骨盤内の臓器(膀胱、直腸、子宮)を支える、骨盤底筋が、更年期世代の女性は衰えてしまいます。
骨盤底筋が衰えることで、尿道をちゃんとしめることができなくなってしまい、尿漏れしてしまうのです。
頻尿は、膀胱の周りにある排尿筋が収縮し、膀胱の尿を溜める面積を小さくしてしまう事が原因です。
この排尿筋は、自律神経が正常に働く事で、排尿や蓄尿することができます。
しかし、更年期女性は自律神経のバランスが乱れがちで、それにより排尿筋がうまく働かなくなってしまいます。
そのため、頻尿が起こってしまいます。
頻尿は、トイレにいっても、またすぐに行きたくなってしまったり、尿意をもよおしてからトイレまで我慢できなかったりと、とても厄介です。
頻尿のせいで、出かけるのだってついおっくうになってしまいますよね。
頻尿、尿漏れ3つの対策
頻尿、尿漏れを気にして毎日消極的な生活送るなんて、つまらないですよね。
しっかりケアして、頻尿、尿漏れに邪魔されない生活を送りましょう。
尿漏れは骨盤底筋を鍛える
尿漏れの大きな原因は、骨盤底筋の衰えです。
骨盤底筋は、自分でも鍛えることができますので、毎日しっかりトレーニングしましょう。
簡単に、骨盤底筋を鍛えるトレーニング方法を、ご紹介します。
仰向けに横になり、膝を立ててお尻にキュッと力をいれます。
この状態を10秒キープしてから、ゆっくり力を抜いていきます。
力を抜いた状態を10秒保ったら、また、キュッと力を入れ、10秒キープを10回ほど繰り返しましょう。
お尻に力を入れて、肛門をしめるイメージでおこないますが、これは立った状態でも座ったままでもできます。
テレビを見ながら、家事をしながらなど、思いついた時はやってみると良いですね。
毎日しっかり続ければ、骨盤底筋は鍛えられ、尿漏れの症状も改善されていくことでしょう。
骨盤矯正で骨盤底筋の緩みを予防!
骨盤底筋はその名の通り、骨盤の底にある筋肉です。
そのため、この筋肉は、骨盤が歪んだり開いたりするだけでも正常に働かず、衰えてしまう事があります。
そんな骨盤底筋の緩みを予防するためにも、骨盤矯正をしてみましょう。
骨盤矯正は、整体やカイロなどプロの手でおこなうことがほとんどですが、自分でもケアできます。
簡単な骨盤矯正する体操を、ご紹介します。
脚を肩幅に開き、膝を少し落とします。
この状態で、腰を前後にゆらゆら動かします。
イメージとしては、骨盤を前後に動かすようにしてくださいね。
ゆっくりとおこなって、骨盤が動いてることを確認しながらやっていくと効果的です。
前後1回として20回?30回ほどおこないましょう。
また、普段の座り方も、片足でばかり脚を組んだり、横座りをしたりという動作は、骨盤が歪む原因となります。
なるべく脚を組んだりせず、まっすぐ座るようにしましょう。
骨盤とは、どんなに矯正しても、普段のカラダの癖ですぐに歪んでしまうものです。
そのため、骨盤矯正体操は毎日こまめにおこなうと良いですね。
サプリメントを取り入れる
トイレが近くなってしまう頻尿は、過活動膀胱などとも言われ、専用のサプリも多く販売されています。
また、女性専用サプリもあるので、どうしても頻尿が気になってしまって、生活しづらい場合は、一度試してみると良いのではないでしょうか。
女性のためのサプリには、美容成分などが入っているものもあるので、自分にあった良質のサプリを選ぶと良いですね。
尿漏れ、頻尿は生活の質を落としかねない不愉快な症状です。
毎日を快適に過ごすためには、トレーニングなどをおこなうと同時に、専用のアイテムを取り揃えておくと安心ですね。
尿漏れ専用のパットや下着などを準備しておけば、いざという時面倒な思いをしなくて済みますよね。
医療機関での治療も大切
頻尿、尿漏れの症状がひどく、自分でするケアではどうにもならないという場合や、どうしても心配な時は医療機関での相談、治療が大切です。
尿漏れが悪化すれば、尿感染症などの発症もおこりかねません。
そうなる前に、ちょっとひどいな、と思った時は医師へ相談してみましょう。
まとめ
まだまだ若く元気なはずの40代、50代です。
尿漏れや頻尿だなんて恥ずかしい、なんて思わずに、気のおける同年代の女性と打ち明け合ってみるのも、良いのではないでしょうか。
自分だけではないんだと思う事で、不安やストレスは半減するものです。
そうなれば、自分の症状ともしっかり向き合って、前向きにケアしていくことができるはずです。