更年期障害の症状の緩和に有効と、最近話題のエクオールですが、気になるのが、副作用などのデメリットはないのでしょうか?
サプリメントからの摂取などになると、口からいれるので副作用など気になりますよね。
そこでこの記事でそんなはエクオールの副作用についてや、摂取を控えた方が良い場合などについて紹介していきます。
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これからエクオールを摂取しようと考えている方は参考にしてみてください。
エクオールとは
エクオールとは、大豆から大腸内で作られる成分のことで、近年は更年期障害の改善に良いと注目されている成分です。
女性ホルモンに似た働きをする成分で、植物由来ということもあり、安全性の高いものとして認識されつつあります。
このサイトでも、エクオールについては詳しく紹介しているので、知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
「エクオールは更年期におすすめ!期待できる4つの効果と増やす方法 」
更年期障害に効果的と言われるエクオールですが、体内ではどのように働くのでしょうか?
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エクオールの特徴を見ていきましょう
エクオールの体内での働きの特徴
エクオールは更年期障害に効果がある理由として、女性ホルモンに似た働きをするということです。
男性ホルモンの活性を遮断する効果もあり、このホルモンに関しての働きが効果の鍵となります。
では、どのように作用するのかというと、
エクオールは体内に吸収されると、エストロゲン受容体というものと結合し、エストロゲンの様な作用を発揮します。
このエストロゲン受容体は、本来は体内で分泌されるエストロゲンという女性ホルモンと結合するのですが、更年期ではこのエストロゲンが減少してきます。
その減少してしまったエストロゲンをサポートして補う目的として、エクオールを摂取するのです。
しかし、あくまでもエストロゲンをサポートしてくれるのであって、エクオールは女性ホルモンではありません。
実際には副作用があるのでしょうか?
エクオールの特徴からみる副作用
エクオールの副作用については、様々な意見があります。
エクオールは先程も紹介しましたが、エストロゲン受容体と結合しエストロゲンに似た働きをします。
そのため、女性ホルモンに影響を受ける疾患などではその病状を悪化させるとの意見もあります。
しかし一方では、エクオールによる抗エストロゲン作用というものがあるとされ、これは余分なエストロゲンが存在する場合に、そのエストロゲンと受容体の結合を阻止するというものです。
この抗エストロゲン作用により、女性ホルモンに影響を受ける疾患であっても、その病状は悪化しないという意見もあります。
そのため、明らかな副作用としての報告は、科学的に示されたものはまだほとんどありません。
この女性ホルモン様の働きによる副作用についてはまだまだ研究段階であり、これからの見解に注目したいところです。
ただし、1つだけ注意したいことがあります。それが血圧の低下です。
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注目されているだけに、たくさんの意見があるようですね
血圧の低下
エクオールは女性ホルモンのような働きをしますが、実際は別物です。
エクオール自体の特徴もあります。
エクオールには一酸化窒素合成酵素(NOS)誘導によるNOを介した血管拡張作用がある
引用元 日本食品科学工学会誌
この作用は、体内で生成される窒素化合物であるNOと呼ばれるものが存在するのですが、その合成を行う酵素のはたらきを助けNOを合成しやすくします。
NOは血管の拡張作用があるため、血圧を下げる効果があります。
そのため、もともと血圧の低い方がエクオールを摂取することで、血圧が低くなる傾向が強くなったり、血圧が上がりにくくなる可能性があります。
しかし、この研究も意見が分かれており、このような作用がないという結果もあります。
血圧が低めの方は少しの量から始めるなど、様子を見ながらの方が良いかもしれません。
結論:そこまで深く考えなくてもいい
今回調べた段階では、今はそこまでエクオールの副作用は気にしなくていいと個人的には思いました。
そもそも、エクオールは体内で作られる成分ですし、体内で作られる成分で悪影響があったら怖いですよね。
ちなみ、エクオールは基本的に体内で生成される成分ですが、エクオール菌を持っていないとすべての方が生成されるわけではありません。
こちらの記事で簡単にできる検査方法を紹介していますが
「エクオールの検査は簡単に自宅でできる!検査方法や費用について紹介!」
もし体内にエクオール菌がなくエクオールが生成されない人は、エクオールをサプリメントから摂取するのがおすすめですよ。
ただ、エクオールをサプリメントで摂取する方は、必ず決められた摂取量を守ることは忘れないようにしてください。
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過剰摂取をしてしまうことで、何かしらの不調がでる場合はありますので、その点は注意しましょう。
エクオールの摂取を控えたほうが良い方
最後にエクオールの摂取を控えたほうが良い方をいくつか紹介します。
- 女性ホルモン療法を受けられている方
- 大豆アレルギーの方
- 妊娠中・授乳中のかた
こららに当てはまる方はなるべくエクオールの摂取は控えるようにしましょう。
女性ホルモン療法を受けられている方
女性ホルモン療法は乳がんや子宮癌など、女性ホルモンに関係の深い疾患での治療に用いられます。
エストロゲンの働きを抑えることで、その病状を悪化させないようにするための治療法です。
閉経前と閉経後での薬剤は異なりますが、いずれにしても、エストロゲンの働きを阻止する目的があります。
先ほど、エクオールはエストロゲンの不足には補う様に働き、過剰な場合はそれを阻止するように働くというお話をしました。
いずれにしても、女性ホルモンの量に関係した働きをすることには変わりありません。
女性ホルモン療法を受けられている場合、その治療で管理されている女性ホルモンの作用に影響がでる可能性があるため、摂取は控えるか、主治医に相談された方が良いと思います。
また、更年期治療でも、女性ホルモンの補充療法があります。 この治療を受けられている際も、相談してからの摂取が望ましいでしょう。
大豆アレルギーの方
最初にエクオールとは、というところで出てきましたが、エクオールは大豆から生成される成分です。
大豆アレルギーのすべての方に、アレルギー反応があるとは限りませんが可能性はあります。
大豆アレルギーをお持ちの方は、摂取される前に医師に相談するようにしてください。
妊娠中・授乳中のかた
体内でも生成される成分であるエクオールですので、安全性が高いことには変わりありませんが、妊娠中や授乳中は女性ホルモンのバランスも独特な期間です。
女性ホルモンによる易経だけではなく、エクオールのサプリメント自体の胎児や母乳への影響もはっきりしていませんので、摂取されることは望ましくはないと思います。
まとめ
エクオールの副作用について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
今の段階では、好影響の研究結果が多くあり、逆に副作用についてはまだまだ研究段階であり、意見にもばらつきがあります。
しかし、明らかな副作用の報告が無いということも事実です。
女性の更年期障害や、ホルモンバランスの維持に、と期待は膨らみますよね。
現段階では、ご自身の体質やご経験された疾患なども考慮しながら、エクオールと付き合っていただけたらなと思います。