なんだか、口の中がパサついて不快。
そんな時こそ、口臭も気になる、なんてことありませんか?
それは、もしかして、ドライマウスかもしれませんね。
しかも、このドライマウスは、更年期女性がなりやすい、症状のひとつでもあります。
これは、単に口の中が渇くだけではなく、口臭や虫歯、歯周病の、大きな原因ともなりますので、放置せずに、しっかり対策をとりましょう。
普段、ちょっとした事に気を付けたりするだけで、その口の乾きが、軽減されますよ。
ドライマウスとは?
ドライマウスは、なんらかの原因で、唾液の分泌が減り、口の中が乾燥してしまう状態です。
「口腔乾燥症」とも、言われます。
主な症状は、口の中が乾いて、パサパサした様な不快感を感じたり、舌などに、チリチリと痛みがはしることもあります。
また、ひどくなると、食べ物を飲み込むことが、むずかしくなってしまう、なんてこともあります。
唾液は、口腔内を清潔に保つ、浄化作用もあるため、分泌が減ってしまうと、口臭の原因になります。
また、虫歯や歯周病も、引き起こしやすくなります。
この、ドライマウスになってしまう原因は、様々です。
例えば、ストレスを受けると、口の中の唾液は自然と減り、長く続くと、ドライマウスになってしまいます。
また、薬の副作用などが原因になる事もありますが、更年期といわれる40代、50代は、特に、唾液の分泌が減って、ドライマウスに、なりやすくなってしまいます。
しかし、ドライマウスは、普段の生活の中で、予防改善していくことができます。
食べ物はしっかり噛む
食事はゆっくりと食べ、よく噛むことで、唾液が十分に出る、ということは、誰でも知っていることですね。
でも、わかっていても、なかなか実践できない、なんて事もありますよね。
忙しい毎日の中、食事の都度、ゆったり時間を取れる人ばかりではありません。
私も、何かと何かの合間に、パパっと食事を済ませてしまう事が、とっても多いです。
ですが、咀嚼を怠り、唾液の分泌を減らしてしまえば、ドライマウスになりやすく、口臭などの原因となると思えば、そうもしていられないですよね。
健康維持、肥満予防のためにも、よく噛んで食べるように、心がけましょう。
食事以外でも、ガムなどを噛んで、唾液を出すようにしたり、口の中を潤す飴などをなめても良いでしょう。
また、梅干しや酢の物などクエン酸を含む食べ物は、唾液を出しやすくしてくれるので、積極的に摂取したいですね。
就寝時はマスクを
ドライマウスは、鼻炎やアルコールなどのせいで、鼻が詰まり、口呼吸になりやすくなってしまう就寝時に、引き起こされがちです。
朝起きた時、口の中がネバネバする人や、口、喉の渇きが気になる人は、気をつけた方が良いでしょう。
自分で意識を向けることのできない就寝時は、必ずマスクをして、口呼吸になってしまっても口腔内が乾燥しないように、気を付けましょう。
最近は、耳元に優しいマスクや、肌や口の中を潤すことのできるマスク、肌荒れ防止マスクなど、様々なものが販売されています。
なるべく、睡眠の邪魔にならないようなものを、選ぶと良いですね。
唾液の分泌を促すマッサージをしましょう
フェイスライン付近には、唾液を分泌させる作用のある、3つのツボの様なものが、あります。
耳下腺、舌下腺、顎下腺の、3か所です。
耳下腺は、耳たぶの下から指4本分位の場所になります。
人差し指から小指までの4本を、上手く使って、押してあげると良いですよ。
舌下腺は、顎の一番下部分から指1本分くらい中に入った所になります。
親指を使って、軽く押し上げる様に、刺激してあげましょう。
顎下腺は、エラ部分から舌下腺のところまでです。
エラの部分から、骨を沿うようにして、押しながら舌下腺まで進んでいくと、良いですよ。
わかりづらい場合は、フェイスラインを、耳の下辺りから顎の下まで、押し進んであげれば、唾液が分泌されます。
仕事中や、家事の合間にも簡単にできますので、ぜひ、やってみて下さい。
生活習慣の改善
不規則な生活習慣は、ホルモンバランスや自律神経を乱し、ストレスや疲労を、溜め込みやすくしてしまいます。
ストレスは、ドライマウスになってしまう、大きな原因です。
早寝早起きを心がけ、バランスのとれた食事に変えて、疲れやストレスに負けないカラダを、作っていきたいですね。
また、お酒は体内の水分を蒸発させ、口腔内の潤いも奪ってしまいますので、なるべく、控えた方が良いでしょう。
タバコは、口腔内の粘膜などの状態を、悪くしてしまいますし、唾液の分泌の妨げとなります。
ドライマウスの予防改善のためには、禁煙をした方が良さそうです。
また、タバコは、口の中にヤニなどを溜め、それだけでも、口臭の原因となります。
ドライマウスとヤニのWで口臭なんて、考えただけでも、恐ろしいですよね。
まとめ
歳とともに、筋肉は衰え、肌は老化。
加えて、ドライマウスで、爽やかなお口環境まで失われるなんて、女性としては、ちょっと悲しいですよね。
更年期は、健康維持、アンチエイジングケアにプラスして、ドライマウスケアもしていかなければなりませんね。
息が爽やかになる、マウスウォッシュやガム、タブレットなども必須アイテムとして、携帯しておく必要が、あるかもしれません。
また、単なるドライマウスと思いきや、自己免疫疾患である、シェーグレン症候群だった、なんて事も、まれにあります。
口の乾きの他に、目や鼻腔などの乾燥も気になるという時は、医療機関を受診してみましょう。