更年期は、ホルモンバランスが乱れることで、多くの不調に悩まされる大変な時期ですね。
その中でも、多くの女性が不快を感じる乳痛。
これは、乳首や乳房が痛くなったり、張ったりしてしまうもので、長く続いてしまうこともあります。
年齢的にも乳がん?なんて、心配する人も少なくないと思いますが、この乳痛の原因とはなんなのでしょうか。
対策方法とあわせてご紹介します。
更年期で乳痛になる大きな原因はホルモンバランスの乱れ
女性は、生理の始まる10代から、安定しないホルモンバランスと付き合ってきたものですよね。
実はこのホルモンバランスが乱れが乳痛の大きな原因となります。
例えば、10代の場合は生理も落ち着かずそれに加えて乳房も発達途中です。
そのため、乳腺への刺激や、不安定なホルモンバランスによって、乳痛が引き起こされます。
20代や30代は、生活環境などが変化することも多く、そのために受けるストレスによって、ホルモンバランスが乱れ、乳痛が起こると言われます。
そして、更年期になる40代、50代は、加齢による卵巣機能の低下で、女性ホルモンが急激に減ってしまうことで、乳痛がはじまり長く続きます。
更年期以外の乳痛(胸の張り、乳首が痛い、乳房が痛い)原因
そんな10代から発症することが多い乳痛ですが、更年期のホルモンバランスの乱れ以外で起こる原因以外では
- 成長期による痛み
- 妊娠や出産後の痛み
- 乳腺の炎症による痛み
などがあげられます。
皆さんも何かしら1度は経験があるのではないでしょうか?
このように、乳痛とは更年期に関わらず女性は10代から悩まされることがあり、その多くの原因が、安定しないホルモンバランスとなります。
確かに
- 胸が痛い
- 胸が張る
- 乳首が痛い
という感覚は私自身も10代の頃から経験しています。
今でも毎月のように悩まされていて、年齢的にも無性に心配になることがあり、自分でしこりがないか、チェックすることもあります。
そのため私は常日頃からホルモンバランスを乱さないよう気をつけて食事したり、ホルモンバランスを整えてくれるサプリなど摂取しています。
プロゲステロンと乳腺
上記にあるように、ホルモンバランスが乱れることで、乳痛が起こるわけですが、なぜそのようなことになってしまうのでしょうか。
参照:荘田レディースクリニック
こちらの図を見るとわかりやすいですが、通常女性ホルモンとは、エストロゲンとプロゲステロンとが常にバランスよく分泌され、女性の機能を正常に保っています。
ところが、更年期やストレスが多い時などには、そのバランスは乱れ、エストロゲンの分泌が減り、プロゲステロンの分泌が増えます。
これは、生理前であれば正常なことですが、カラダや心に不調がある時は、エストロゲンが分泌されるべき時期であってもなかなかされず、そのかわりに、プロゲステロンが多く分泌されてしまいます。
このプロゲステロンは、乳腺の中にある血管を拡張させたり、乳腺組織を一時的に増やす作用があり、そのために乳痛が起こってしまいます。
不規則な生活やストレス過多、過度なダイエットをしている時、更年期などに、この様なことがおこりやすくなってしまいます。
乳腺疾患に要注意
乳痛になった場合、皆さんはどのような対処をしていますか?
女性は、胸の張りや痛みに、不快を感じながらもどこか慣れてしまっているということもあります。
そのため、そのうち治まるだろう、と放置してしまう人も少なくありません。
私も、基本的に放置していることがほとんどでした。
しかし、乳痛を伴う乳腺疾患は多々あり、胸の張りや痛みは、単にプロゲステロンによるものだけとは限りません。
例えば、乳腺疾患の中でも最も多いと言われる乳腺症は乳房、乳首の痛み、張りを伴い乳頭からの分泌物もあります。
また、乳腺組織が増え、さらに退化して、しこりとなる事もあります。(乳がんではありません)
その他、治療や手術を必要とする、線維腺腫や乳腺炎、乳管内乳頭腫、などの可能性もあります。
そのため、乳痛が長引いたり、片側だけ痛む、などの症状が気になった時は、すぐに医療機関を受診することをオススメします。
特に、更年期世代は、乳がんなどの心配も出てきますので、胸の痛みなどを期に、1度、検査を受けておとく安心ですよ。
乳痛の予防や対策
では実際に乳痛にならないようにするには、どんな予防をすればいいのか、ここで紹介していきます。
まず、プロゲステロンの過剰分泌や、長期分泌によりおこりやすくなる乳痛は
- ホルモンバランスを乱さないように心がける
- 更年期にエストロゲンが減少してしまうことを食い止める
などの、ケアがまず必要となります。
そのためには、様々な事に気を付けたり、取り入れたりする必要があります。
規則正しい生活を心がける
睡眠不足が続いたり、疲労がカラダに蓄積されることで、ホルモンバランスは、簡単に乱れます。
夜更かしや、カラダに大きな負担となるような事は、なるべく避け、寝る時間や起きる時間はなるべく一定を保つことが大切です。
また、しっかり休息をとることも、忘れないように心がけましょう。
ただし、規則正しい生活といっても無理は禁物です。
無理に行ってしまうとかえってストレスが溜まってしまい、それが原因でホルモンバランスが崩れる場合があるからです。
なので、今までがあまり規則正しい生活じゃないのであれば、少しづつ改善していくことをオススメします。
バランスの良い食生活にする
野菜をあまり食べず、肉中心の食事やジャンクフードばかりが続き、脂肪分もたくさん摂ってしまうと、乳腺が詰まりやすくなってしまい、乳痛を悪化させてしまいます。
更年期に入り、胸の張りや痛みを感じるようになったら、食生活を見直し、カラダに悪い食べ物は控え、健康的な食事をとるようにしていきましょう。
また、カフェインは血管拡張作用があるので、乳痛が気になる時は控え、ティータイムは、ハーブティーなどで一息つくと良いですね。
エストロゲンの減少を穏やかにする
残念ながら更年期に起きるエストロゲンの減少を完全に止めることはできません。
しかし、エストロゲンの減少を穏やかにしてくれる成分を摂取することで減少を緩やかにすることは可能です。
エストロゲンの減少を穏やかにしてくれる有名な成分としては
などがあります。
なので、できれば常日頃からこれらの成分を摂取することを意識してみてください。
サプリメントで手軽に摂取
上記の成分は食事からでも摂取することができなくもないですが、できればサプリメントでの摂取がおすすめです。
サプリメントであれば、わざわざ食事をする必要がないので、いつでも好きな時に手軽に摂取することができます。
それに、含有量がしっかりと書いてあるので、どれくらい摂取したのかが一目瞭然でわかります。
食事の場合だと、わざわざ高麗人参が何グラムで田七人参で何グラムでだから……えーと…どれくらいだっけ?
みたいに考えることもありますが、サプリメントは用量が決まっているので、その心配もありません。
食事から摂取できる方は、食事からでも問題はありませんが、もしめんどくさい方やしっかりと用量を守って摂取したいという方は、サプリメント検討するのもいいでしょう。
胸の痛みがヒドくなる前に対策する
胸が痛いとなると、女性はやはり乳がんを心配してしまうものですよね。
乳痛は、女性なら多くの人が経験するものです。
しかし、様々な病気にかかりやすくなってしまう更年期はしっかりと予防や対策をしていかないといけません。
病院にいくことももちろん大事ですが、その前に自分でできることはやるということを意識して生活することが大切です。
そのためには、生活習慣の見直しや、大豆イソフラボンなどを含む食事をしたり、上記のような更年期をサポートしてくれる成分が入っているサプリメントなどを活用するのも1つの対策になります。
症状が起きてからは、遅い場合もあります。
そうならないためにも、しっかりと予防や対策をしていきましょう。