40代後半から50代前半に更年期を迎える女性の中には、暑くもないのに、異常なくらい汗が出てくるという人もいます。

閉経を迎える前後5年間くらいに更年期障害のさまざまな症状が現れ、体の不調も増えてくる時期でもあります。

その中でも多く見られるのがホットフラッシュという症状です。

更年期のホットフラッシュで大量の汗が噴き出す原因と4つの対策

急に大量の汗が出てくるのは、このホットフラッシュが原因かもしれません。

その一方で、更年期とは別の病気が原因になっている可能性もあるのです。

普通

そこでこの記事では、更年期と汗の関係について詳しく解説していきます。

多汗の原因と急な発汗を抑える方法をチェックしていきましょう!

更年期と汗の関係は?その症状をチェック!

人間の体は、体温が上昇すると、体内の熱を外に出そうとするため、発汗が起こります。

しかし急に顔や頭、上半身だけ汗が増えたりするのは、何が原因なのでしょうか?

汗が出る原因を詳しくみていきましょう。

生理現象で汗が出る

体が健康な状態なら、本来汗は全身から出てきます。

  • 気温が高くて暑い
  • 運動をした
  • 辛い物を食べた
  • 緊張した

など、生理現象で起こる汗は体温を下げるために汗を出しているので、特に問題はありません。

こういった状況以外で起こる急な発汗は、体の異常を知らせるサインの可能性もあります。

自律神経の乱れが原因

下半身は冷えているのに上半身は汗をかいているとしたら、自律神経が乱れているのかもしれません。

自律神経には、『交感神経』と『副交感神経』」の二つがあり、発汗は交感神経によってコントロールされています。

自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経のバランスも崩れ交感神経が優位になってしまうため汗の量が増えてしまうのです。

肥満が原因

太りすぎで皮下脂肪が厚くなってしまうと、熱をうまく放出できなくなります。

熱がうまく帆移出できないと、体温が上がってしまうため大量に汗を出し体温を下げようとするのです。

さらに太りやすい人は運動嫌いの傾向があり、運動不足になっている可能性があります。

運動不足になると、心臓から離れた部位の汗腺が休眠状態となるため、心臓に近い上半身だけで体温調整をしなくてはいけません。

その結果、頭部や上半身の汗の量が増えてしまうと状態になってしまうのです。

血流の悪さが原因

冷え性で手足が冷たくなりやすい人も、休眠状態の汗腺が多くなることで上半身の汗が増える傾向にあります。

冷えがひどくなると、頭部の体温維持が優先されてしまい上半身に熱がこもりやすくなります

それに、頭部が熱くなると脳を守ろうと交感神経が過剰に働き、頭部の体温を下げようとするため汗もたくさん出てしまうのです。

また、自律神経の乱れによって血流が悪くなり、泌尿器の働きが低下してしまうと、体の水分代謝も悪くなり、余分な水分を溜め込んでしまうこともあります。

この余分な水分を体外に出そうとするため、汗が出やすくなるのです。

異常な多汗の原因は更年期障害だけなの?

急に汗が増える原因は、更年期障害の症状だけとは限りません。

異常な量の汗をかく原因は、いくつかあります。

  • 自律神経失調症
  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
  • 多汗症
  • 更年期障害

これらの病気があります。

その中でも、40代から急に汗の量が多くなり、動悸や体重減少を伴っている場合は、『甲状腺機能亢進症』の可能性も考えられます。

その疑いがある場合は、出来るだけ早めに婦人科や内科を受診して治療しましょう。症状だけで自己判断するのはとても危険です。

普通

体に異変を感じたら、しっかり病院で診察を受けて更年期障害なのか、それともほかの病気なのか、医師に判断してもらいましょう。

自律神経の乱れは女性ホルモンの影響も

女性の体は閉経が近づく年齢になると、卵巣の機能が低下し、女性ホルモン『エストロゲン』の分泌が減少していきます。

エストロゲンが減少すると、間脳にある視床下部がエストロゲンを出すよう命令をしますが、いくら命令してもエストロゲンを分泌しないため、視床下部が混乱状態に陥ってしまいます。

その結果、ホルモンバランスが崩れてしまい、自律神経までもが乱れてしまうのです。

自律神経は

  • 臓器
  • 神経
  • 器官
  • 血管

を正常に保つように働きかけ、血管の収縮や拡張をコントロールし体温調整も行っています。

しかし、バランスが崩れると体温調整ができなくなり体温が上昇してしまうのです

自律神経のバランスの乱れはストレスも

自律神経には、緊張や興奮したときに働く『交感神経』と、体がリラックスしているときに働く『副交感神経』の2つがあり、どちらか一方が働いているときは、もう一方が休んでいます。

しかし、過度なストレスを感じると交感神経が過剰に働き、自律神経のバランスが崩れ、女性ホルモンのバランスまで崩し、更年期のさまざまな症状を引き起こしてしまうのです。

また、更年期のほかの症状がストレスとなり、自律神経を刺激してしまっている可能性もあります。

更年期障害で起こる発汗は

  • 汗の出る量
  • 頻度
  • 継続時間や期間

は人それぞれです。

1年以上持続し、5年以内に治まる確率が高いようですが、もっと長く続く人もいます。

閉経前~閉経中が高頻度で重く、閉経後は徐々に軽くなっていく傾向にありますが、個人差がありますので、長い期間、悩み続けないような対処法を行っていきましょう!

更年期の汗を軽減するには?

大量の汗が出る原因を見てきましたが、その汗を軽減させる方法としては次のことを実践し習慣化していく必要があります。

  • 適度な運動を心がける
  • 規則正しい生活習慣と食習慣を心がける
  • 血行不良を改善
  • 体温調整がしやすい服装にする

それぞれ解説してきます。

適度な運動を心がける

運動不足によって、下半身の汗腺が休眠状態にならないように、ウォーキングやサイクリング、ストレッチなど、軽めの運動をしましょう。

体に負担がなく毎日続けられるものがおすすめです。

運動をする時間がないという場合は、エレベーターを使わず階段を使ってみるとか、いつも乗る駅より一駅先まで歩いてみるとか、普段やっていることをちょっと工夫するだけで運動不足解消になっていきます。

「汗をかくから運動したくない」と思わず、実践してみましょう。

規則正しい生活習慣と食習慣を心がける

仕事や家事などで忙しいと、生活習慣や食習慣が乱れやすくなります。

どんなに忙しくても、生活リズムを一定にし十分な睡眠を取るように心がけましょう。

食事についても、毎日同じ時間に食べることが大切です。

外食が多く、栄養バランスが悪い人はなるべく外食を控え、バランスの取れた食事に変えてください。

また大豆製品に含まれている「イソフラボン」は、エストロゲンと似た働きをすると言われていますので、積極的に摂ることもおすすめです。

血行不良を改善

下半身の冷えを感じる場合は運動だけでなく、入浴時に手足や下半身をゆっくり温めてみましょう。

半身浴をすることで、休眠している汗腺を復活させることができます。

いつもより熱め(42~43℃前後)のお湯を、20センチくらいの深さまでためて10分ほど浸かり、手足や下半身を温めてみましょう。

また、温かい飲み物で体の中から温めてあげることもおすすめです。

体温調整がしやすい服装にする

更年期の汗は、なんの前触れもなく突然起こります。

熱いと感じたときにサッと脱げるように重ね着をするなど、すぐに脱いだり着たりできる服装にしましょう。

カーディガンやジャケット、ショールなどを使って、上手に体温調整していくことがポイントです。

肌着は、吸水性や速乾性に優れたものがおすすめします。

突然やってくる汗はどう抑える?

更年期の時期は急に汗が噴き出してしまうと慌ててしまいますよね。

慌てないようにするためにするにはどうすればいいのか。

ここでは、急な汗が出た場合の対処法をいくつか紹介します。

主な対処法はこの3つです。

  • 首筋のリンパを冷やす
  • 汗わきパットなどを使う
  • 扇子などを携帯する

首筋のリンパを冷やす

首筋には太い血管とリンパ管が集まっているので、集中的に冷やすことで汗をしのぐことができます。

  • 水で濡らしたハンカチを首の後ろに当てる
  • 保冷剤を包んだタオルを首に巻く
  • 冷えピタなどを首に貼る

これらの方法で首筋を冷やしてあげると脳の温度が下がり汗を抑えることができます。

ただし、冷やしすぎないように注意しましょう。

汗わきパットなどを使う

大量の汗をかくと汗ジミも気になりますよね。

汗ジミが気になって気持ちが落ち着かなくなってしまうとさらに汗の量が増える場合もあります。

そうならないためにもトップスにはあらかじめ汗わきパットをつけておくと安心です。

扇子などを携帯する

急に顔が熱くなってきたけど、近くに水道がなくハンカチを水で濡らすことができないなんてこともありますよね。

そんな時は、扇子などで扇ぐだけで緩和されることもあります。

更年期の汗は、すぐに治まらないこともあるので、扇子など扇げるものを常に携帯しておきましょう。

半側発汗法で汗を止める

半側発汗法は、舞妓さんなども顔汗を抑えるために利用している方法です。

体の一部を圧迫するとその周辺の汗が減りその反対側から汗が増えるという性質が備わっています。

これをすることで汗が流れてくるのを一時的に抑えてくれます。

  • 細いヒモやなどで圧迫する
  • ワキから胸あたりで腕組みをして強めに押さえる

ただし、圧迫した反対側に汗が増えるというデメリットがあります。

ツボを押す

一時的に顔汗を止めたいときにはツボ押しをしてみましょう。

汗を止めるとされるツボは、以下の二つです。

大包(だいほう)

ワキの真ん中から胸の下の延長線上の位置にあるツボです。両側を圧迫するように押しましょう。

屋翳(おくえい)

左右それぞれ乳首の2~3cm上の位置にあるツボです。大包と同時に押せると効果アップも期待できます。

制汗剤は要注意!

更年期が原因でかく汗は、ベタベタしてニオイがきつくなることが多いようです。

ニオイが気になって、つい制汗剤を使いがちですが、制汗剤には汗腺を塞いでしまうものもあるので、注意が必要です。

制汗剤によって汗腺から汗が出なくなると、別な部位からの汗が増えてしまう可能性があります。

べたつきやニオイが気になるのなら、汗ふきシートなどで汗を拭きとるようにしてみましょう。

生活習慣改善で気になる更年期の汗の悩みを解消しよう!

更年期の汗は、気にすればするほど、ひどくなる傾向があります。

大量の汗が出てきても慌てず、神経質になりすぎず冷静に対処することが大切です。

日頃からの規則正しい生活と十分な睡眠に心がけ、適度な運動や入浴で休眠している汗腺を復活させる必要があります。

ポイント

体を冷やさないように注意し、普段の食事に大豆製品を取り入れて、不快な汗の悩みを解消していきましょう!