更年期になると、女性は様々なつらい症状に加えて、物忘れもしやすくなります。

歯医者の予約日や、お友達とのランチの日時など、あれいつだったっけ、なんて大事な予定をうっかり忘れたり、顔は覚えているのに名前が出てこない、などなど。

こんな物忘れが続くと、年齢的にも認知症の前触れかしら? なんて思ってしまったりもしますよね。

でも、更年期の物忘れと認知症は、似ているようで、原因も症状も全く違いますので、正しい知識を得て、しっかり対策をとっていきましょう。

更年期の物忘れ

女性のカラダや精神の健康を保つエストロゲンは、たくさんの細胞や神経、臓器などの正常な働きをサポートしています。

また、脳の健康にも一役買っており、記憶作業に重要な神経伝達物質の働きを、活発にさせる作用まであります。

そんなエストロゲンが減ってしまう更年期は、この神経伝達物質を程良く刺激することができなくなり、物忘れが激しくなってしまいます。

また、血行不良が起こりやすかったり、不眠症などにも悩まされがちな年代となりますので、脳の働きがどうしても低下してしまうのが、更年期です。

特に、閉経を迎えた女性の多くは、物忘れをする頻度も増えてしまいす。

ただ、更年期の物忘れとは、認知症などのような大事につながることはなく、その程度もかわいいものです。

夕飯の買い物に行ったのに、お醤油を買い忘れた、明日の予定の時間を忘れてしまった、最近覚えた俳優の名前が出てこない、といった、日常生活の質を、落とすほどものではありません。

私も、友達とドラマや映画の話をするときに、「あの人、あの人、ほらあのCMに出てたあれ」なんてセリフを、しょっちゅう言っています。

でも、こんな時あきらめて「あれ」で納得するのではなく、なんとか思い出す努力をするようにして、脳が老化しないように心がけています。

認知症とは?

認知症と聞くと、やはり物忘れの症状が、一番に思いつきますよね。

認知症の場合、加齢や病気など、何らかの原因で脳の細胞の働きが低下したり、細胞自体が死んでしまう事で、物忘れを始めとする様々な症状が起こります。

また、物忘れも、人の名前を忘れるだけではなく、その存在からして忘れてしまったり、買い物に行っても、行ったことから忘れてしまう、というような症状が目立ってきます。

記憶力だけにとどまらず、判断力や理解力の低下も起こってきますので、日常生活を普通に送ることが困難になっていきます。

そのため、うつ傾向になったり、精神が不安定になったりして、少々の問題にもパニックを起こしてしまい、感情も抑えられずに、周囲を混乱させてしまう事もあります。

認知症は悪化すると、これまで普通にできていたことも、できなくなってしまいます。

例えば、ブラウスの着方がわからなくなりボタンがちぐはぐになってしまったり、歯の磨き方を忘れてしまう、などして、大人としての行動をとることも、困難となってしまいます。

更年期の物忘れに比べると、認知症は、単に物忘れで済むというものではありません。

介護や周囲の手厚いサポートが、必要となってくるものです。

認知症は、一度診断されると、進行スピードに個人差はあるものの、なかなか改善することが難しく、症状の悪化を遅らせるようなケアをするしかありません。

更年期の物忘れは、早い段階から予防したり改善ケアをすれば、脳の機能低下を遅らせることができ、物忘れが認知症につながるということもありませんので、しっかり対策をとりましょう。

脳を刺激して活性化しよう

脳機能の低下を防ぐためには、脳を程良く刺激して、その働きを活性化させる必要があります。

ストレスを受けては意味がないので、自分の好きなことをしながら、刺激できると良いですね。

好きな映画を見たり、お気に入りの音楽を聴いたり、本や雑誌を読むのも良いですね。 

クイズ番組を見ながら自分も真剣に答えてみる、なんていうのも良いです。

また、ベッドに入ってから眠れない、なんて時は、楽しいことを妄想してみたり、次の楽しいスケジュールの組み立てなどをしてみるだけでも、脳はしっかり刺激されますよ。

私自身、ストレスが溜まったり、同じ作業が続いてしまった、なんて時は、別世界を感じられる映画を見たり、大好きな音楽を聴いて、頭をスッキリさせたりします。

それだけでも、もやもやとしていた脳が、シャキッとするような感覚になれたりもしますよ。

睡眠、栄養をしっかりとる

脳は、たくさん働くとブドウ糖を多く消耗して、不足すると、働きが低下してしまいます。

そのため、適度に糖分を摂るのも、脳のためには良いことです。 

ただ、甘いものの食べ過ぎは良くありませんので、お米やイモ類などで、適度に摂ると良いでしょう。

また、睡眠不足も、脳機能の低下につながります。

細胞や神経、脳をしっかり休ませ、疲れを回復させてくれる成長ホルモンを分泌させて、脳の働きを取り戻すために、しっかり睡眠をとりましょう。

就寝前にストレッチをしたり、温かいココアやホットミルクを飲めば、眠りやすくなりますので、試してみてはいかがでしょうか?

まとめ

更年期の物忘れは、認知症の前触れ、というわけではありません。

最近物忘れをよくするな、なんて思い始めたら、しっかり対策をして、脳機能の低下を予防しましょう。