更年期の40代頃から血圧が上がったり下がったり、変動しやすい不安定な状態が始まります。

この状態になるとめまいや頭痛などの症状起こり、悩む女性が増えてきます。

私もその1人でした。

ポイント

この記事ではそんな、更年期の時期に起こる高血圧の特徴や発症する原因、オススメの予防対策について詳しくご紹介します。

更年期の高血圧とは

高血圧とは一定の値より高い状態を高血圧といいます。

高血圧は加齢に伴う血管や全身の老化が血圧を高くさせます。

血圧とは血流内の圧力のことです。

血圧の数値は収縮血圧(上の血圧)と拡張血圧(下の血圧)をいいます。

病院と家庭の血圧の違いを考慮し、

  • 病院の測定血圧140/90mmHg
  • 家庭の測定血圧135/85mmHg

以上を高血圧としています。

高血圧が続くと血管の壁が厚くなり、圧力をかけ続けると血管は弾力を失い動脈硬化になります。

動脈硬化の血管はもろくなり血管障害を引き起こします。

自覚症状が少ないので高血圧はサイレントキラーと呼ばれています。

放置しておくと重度な合併症を引き起こしている場合があります。

  • 脳合併症では脳出血や脳梗塞、くも膜下出血などの脳血管障害
  • 心臓合併症では心筋梗塞や狭心症、心不全などの心血管障害
  • 腎臓合併症では慢性腎臓病や腎不全、タンパク尿などの高血圧性腎障害
  • その他では眼底網膜症や眼底出血、末梢動脈疾患

などです。

ちなみに、厚生労働省の国民健康・栄養調査(平成24年)によると、

  • 50代で43%
  • 60代で55%

の方が高血圧症というデータがあります。

50代以上では非常に多く、半数以上の方が高血圧罹患になっているという結果です。

更年期の高血圧の特徴

若い頃はむしろ低血圧であったのに、40代頃から血圧測定で、数値が高く出て悩む女性が増えてきます。

更年期の高血圧の特徴は脈が早くなり、血圧の下だけが高くなることが1番の特徴です。

不眠で血圧が上がり、血圧の高いときと低いときの差が出て不安定な状態になります。

また、病院では医師の前だけ血圧が上がるなども特徴として挙げられます。

それと、血圧が上昇した時に頭痛やめまいなどの症状が起こります。これも更年期の高血圧が原因で起こる症状の1つです。

普段は気にするほどの血圧でもないのに、ほてりやのぼせなど今までにない症状で、不安になり血圧が上がります。

この不安症状からほてりやのぼせ、頭痛やめまいなど身体的症状が出て、事態がますます悪化し悪循環になります。

更年期に高血圧になってしまう原因

更年期の時期に高血圧になってしまう原因としては

  • 女性ホルモンの減少
  • ストレス
  • 血管の老化
  • 塩分の摂り過ぎ
  • 交感神経の緊張

などが、上げられます。

女性ホルモンの減少

この原因は女性ホルモンのエストロゲンの減少により、ホルモンバランスが乱れて起こる症状です。

⇒自律神経と深く関わる2つの女性ホルモン、プロゲステロンとエストロゲン

ホルモンバランスの乱れは、ホルモンの分泌を命令している脳の視床下部が、オーバーワークになることが原因です。

視床下部の働き過ぎで血圧のコントロールをしている自立神経が乱れ、血圧の上昇に大きな影響を与えているのです。

ストレス

高血圧が起こる背景には、更年期の不安ストレスが関係しています。

ストレスはホルモンバランスの崩れから、不安やイライラなどの不安症状になります。

さらに40代、50代の女性は仕事や家庭面などの環境の変化から、不安やストレスが増加します。

ストレスは血圧を高くし、多くの病気の元になります。

血管の老化

40代を超えると、喫煙や暴飲暴食、運動不足や飲酒、肥満などの原因から、血管の柔軟性を失い固くなり動脈硬化が起こります。

食事療法や運動療法を行い、さらに禁煙などの予防対策が必要です。

塩分の摂りすぎ

塩分の過剰摂取が続くと、大量のナトリウムを排出するため腎臓に負担がかかり、濾過機能が衰えます。

濾過機能を働かせる為に自立神経が、腎臓を通る血液量を増やし血圧が上がります。

塩分摂取量を1日6g目標に減らしてみましょう。

また血圧降下作用のカリウム(アスパラガスやトマト、ほうれん草や水菜)を進んで摂りましょう。

交感神経の緊張

交感神経の緊張は交感神経ばかりが働き、副交感神経が働いていないことで問題が起こります。

不眠やストレスで交感神経が働き、筋肉が固くなり血管が収縮し血圧が上昇します。

交感神経の緊張により血液と同じ成分を持つリンパなどの流れが滞り、栄養や酸素が行き届きにくくなります。

また、老廃物が排出されないで、体の回復も新陳代謝も悪く疲れが取れないで、不調な状態になります。

十分な睡眠や軽い運動で、ストレスフリーに心がけましょう。

不安定高血圧を放置していると本格的高血圧に

血圧が乱高下する状態は更年期高血圧の始まりで、放置すると血圧が高止まりとなり、本格的な高血圧症になります。

初期の本格的高血圧の時に、生活習慣病など改善しないと動脈硬化が進行し、更に血圧が上がり将来は脳卒中や心筋梗塞など危険性が出てきます。

高血圧になりやすい人

高血圧の危険因子を多く持っている人が高血圧になりやすいです。

遺伝や肥満、耐糖能異常(糖尿病予備群)や塩分の多い食事、ストレスや喫煙、飲酒などが高血圧になりやすい危険因子です。

高血圧予防のために生活週間を見直しましょう

更年期の高血圧の改善・対策

朝晩の血圧測定

自分の血圧の変動パターンを把握するために、朝晩に血圧測定し記録しましょう。

また、めまい症状やホットフラッシュなど、変化のあったときの血圧も測定し記録します。

受診の際に血圧記録が治療の参考になります。

食事療法で高血圧の改善

更年期の高血圧は、

  • ホルモンバランスを整える
  • 肉の脂身など脂肪を摂り過ぎない
  • コレステロールを含む食品も摂り過ぎない

などが大事です。

エストロゲンの減少を補うには大豆イソフラボンが豊富な大豆食品を摂りましょう。

また、更年期のイライラやストレス緩和には、自律神経の安定を行うGABAが豊富な、発芽玄米など積極的に摂ることも有効です。

それと、青魚のDHAやEPAには血液をさらさらにする働きがあり、血流をスムーズにし血圧の急上昇を防ぐ効果が期待出来ます。

高血圧改善のためは摂取カロリーを下げ、肉の脂身など脂肪を摂り過ぎない事が大事です。

タラコや鶏卵、レバーなどコレステロールを含む食品も摂り過ぎないよう注意しましょう。

その代わりに、食物繊維の豊富なひじきや切り干し大根など十分に摂る事が高血圧の予防になります。

緑黄色野菜にも、血液の流れを良くする働きがあり、カボチャやほうれん草、人参などに多く含まれています。

また、カカオマス含有量70%以上のダークチョコレートは、医学的にも高血圧の予防に効果があります。

ただ、食べ過ぎはカロリー過多になってしまう恐れがあるので、1日かけて少しずつ食べるようにしてください。(チョコは血中に2時間ほどしかいないので、朝に数個、昼に数個、夜に数個というように摂ります)

ナッツ類も、不飽和脂肪酸なので、血流を促進してくれますが、こちらも食べ過ぎにはご注意を。

運動で高血圧改善に効果

適度な運動は、

  • ストレスの発散
  • 血管にかかる負荷を軽減する

などの効果があります。

ウオーキングや軽めのジョキング、散歩など無理のない運動を、1日30分行うのが効果的な高血圧対策になります。

普段の買い物に車を使わずに自転車を利用し、エレベーターやエスカレーターを使用しないで階段を利用しましょう。

日常生活の中で運動量を増やせるよう工夫する事が大事です。

運動不足やデスクワークで座りっぱなしでは、血液が下半身によどみ心臓への戻りが悪くなります。

下半身の血液を心臓に戻すには、ふくらはぎもみを1日3分行うだけで血液の流れが良くなり、高血圧の改善に効果があります。

血流の流れに沿って心臓の方向に血液を戻すイメージで、アキレス腱から膝の裏まで血液が流れるようにすると効果的です。

サポニンで改善

田七人参に含まれるサポニンには、毛細血管を広げ血圧を下げる効果があります。

また動脈硬化の原因となる血中のコレステロールを下げ、血流を安定させサラサラにする作用があります。

サポニンのもつ働きは、血液のアンバランスを正常に整える作用があるため、高血圧だけでなく低血圧の改善したい人にもおすすめです。

まとめ

高血圧は50代以上で半数以上の方が高血圧とになりやすい症状です。

これも更年期の症状が現われにくく、サイレントキラーといわれる怖い高血圧症なのです。

生活習慣病を手軽に予防できることは沢山あります。

ストレスを溜めない、食生活の見直しや手軽な運動など自分で出来ることから始めてみませんか?

長い人生を楽しく元気に過ごしていく為には、軽い症状のうちから予防対策を実行されることをオススメします。

笑いは病気の改善効果が非常に高いようです。

楽しい事や可笑しい事を見つけ出し、大いに笑ってみませんか?