「大豆イソフラボンを大量に摂取すると、乳がんになる」なんて事が、飛び交う昨今ですが、それは本当なのでしょうか。

女性の更年期症状を軽減してくれる、大豆イソフラボンは、摂取しない方がいいの? 

そんな風に、思ってしまいますよね。

でも、更年期に入り、卵巣機能が低下することで、エストロゲンの分泌が減少すると、別のカタチでエストロゲンが生産される、とも言われています。

女性ホルモンは、女性にとって必要で良いホルモンのはずなのに、がんを誘発するとかしないとか。

まるで、健康と不健康は背中合わせのようにも、思ってしまいます。

本当のところはどうなのか、知りたいですよね。

女性のがんの多くは乳がん?

近年、女性の大腸がんが増えている、なんて言われていますが、それでもやっぱり女性が発症してしまうガンは、乳がんが多いようです。

年間6万人もの女性が、乳がんになっていると聞くと、ひとごとではない、と思ってしまいますよね。

ストレスの多い昨今、女性もバリバリ仕事をして、家事も育児もこなす女性が増えましたよね。

そんな忙しい毎日の中で、生活は不規則になり、そこへ加えて食の欧米化もすすみ、がんを発症してしまう女性も、年々増えているのでしょう。

乳がんは、女性ホルモンであるエストロゲンが、乳がん細胞の中にあるエストロゲン受容体と結びつくことで、がん細胞が増加、肥大化して発症する、と言われています。

そのため、平均よりもエストロゲンの分泌期間が長くなる、高齢出産、もしくは出産をしないなどの生活スタイルが、大きく関わります。

また、早くに初潮を迎えたり、様々な原因で閉経が遅い、などの境遇の人は、乳がんリスクが高まると、言われています。

長期にわたるホルモン補充療法や、ピルの服用などをしてきた人は、それらの経験がない人に比べ、過剰なエストロゲンの影響を、受けていることがわかります。

閉経後の肥満に要注意

更年期は、体内の代謝を高める働きもある、エストロゲンの減少により、肥満になりやすくなってしまいます。

肥満になることで、乳がんになりやすくなる、と言われますが、それはなぜなのでしょうか?

脂肪組織からは、アロマターゼという酵素が分泌されるのですが、この酵素は、男性ホルモンである、アンドロゲンと結びつきます。

この男性ホルモンは、女性である私たちのカラダからも、分泌されるものです。 

卵巣からの女性ホルモンの分泌が減ると、副腎から、この男性ホルモンが分泌されるそうです。

女性ホルモンが減ってしまうだけでも、少々悲しいのに 男性ホルモンまで分泌してしまうなんて、ちょっとショックですね。

そして、アロマターゼは、脂肪組織から分泌されるものですから、太っている人ほど、多く分泌されます。

そのため、副腎から分泌されるアンドロゲンは、大量のアロマターゼによって、エストロゲンへと変化していきます。

それにより、エストロゲン受容体と結びつくエストロゲンが増え、乳がんになるリスクを高めてしまう、と考えられています。

閉経後の肥満は、防ぐ必要がありますね。

代謝が落ちて、脂肪が付きやすいカラダには、適度な運動がとても大切です。

筋肉量のアップや、余分な脂肪を付けないよう、心がけましょう。

バランスの良い食事が大切

上記にもあるように、エストロゲンの分泌量が激減すると、女性であっても男性ホルモンである、アンドロゲンを分泌してしまいます。

また、脂肪を多く蓄えてしまうことで、アロマターゼの分泌も活発になり、エストロゲンが過剰になってしまう可能性が、ありますね。

この様な状態を防ぐためには、脂っこい食事や肉中心の食事は避け、女性ホルモンの分泌を促す様な食事を、心がけることが大切です。

バランスの悪い食事は、ホルモンバランスを乱し、卵巣でのエストロゲンの分泌の妨げとなります。

その結果、副腎からアンドロゲンが、などという結果を防ぐためにも、偏った食事は改善し、男性ホルモンの分泌を防ぎましょう。

食物繊維の多い野菜や海草類、ビタミン類の多い果物や魚、適度な炭水化物や糖質などを摂り、水分もしっかり摂りましょう。

また、大豆イソフラボンが摂取できる大豆製品も、積極的に摂ると良いですね。

大豆イソフラボンの大切さ

エストロゲンの分泌が減少することで、副腎から分泌される、アンドロゲンを抑制するためにも、エストロゲンと良く似た働きをする、大豆イソフラボンの摂取が大切です。

また、大豆イソフラボンは、エストロゲンよりも先にエストロゲン受容体と結びつきます。

その結果、乳がんを誘発するエストロゲンの作用を、抑制してくれます。

そのため、乳がんになるリスクを下げてくれるのでは、と考えられています。

食事から摂取するのも良いですが、なかなか必要量を摂取できない場合は、サプリなどで補っても良いですね。

メラトニンを分泌させる

乳がんの発症原因のひとつとして、「体内時計の乱れ」が、あげられています。

体内時計とは主に、明るい間は活発に活動し、暗くなるにつれ眠くなり、夜9時?11:00時くらいにかけて、眠気がピークになる、というものです。

この健康的な眠りへの流れを作ってくれるのが、メラトニンというホルモンです。

日中分泌される、セロトニンというホルモンが、夜になるとこのメラトニンに、変化します。

そのため、昼間はセロトニンを、十分に分泌させる必要があります。

メラトニンは暗くなると分泌されるもので、夜であっても昼間のような生活をしている人は、なかなか分泌されません。

その結果、体内時計が乱れ、乳がんのリスクを上げる、と言われています。

暗くなる夜は、目から入る光を避け、眠りにつく準備をしていくことが大切、という事ですね。

実際に、盲目の人は乳がんリスクが低く、夜間勤務がある様な職業に付いている人の乳がんリスクは高い、というデータもあるようです。

そのため、体内時計整え、しっかりメラトニンを分泌させることも、乳がん予防のひとつといえるようです。

メラトニンの分泌を増やすために、就寝の30分?1時間程前は、照明を落とし、なるべく目から強い光を、入れないようにしましょう。

また、毎朝起きる時間を同じにし、睡眠リズムを整える事も、大切です。

昼間は、適度に太陽の光を浴びて、メラトニンへと変化するセロトニンを、しっかり分泌させる様にしましょう。

まとめ

乳がんになるリスクを下げるためには、女性ホルモンの調節が、最も大切になります。

しかし、そのためにも、他のホルモン分泌も促し、カラダのリズムやバランスを整える必要があるようですね。