更年期に入ってから、なんだか貧血を起こすことが多くなったと感じる事はございませんか?

貧血は、命に関わるような重病ではありませんが、毎日をスムーズに過ごすことの妨げとなってしまう厄介なものです。

そんな更年期の貧血はなぜ起こるのでしょうか。

鉄分不足は貧血の原因のひとつ

貧血とよく言いますが、厳密にはヘモグロビン不足が原因という事です。

医療機関での血液検査で、貧血を診断されるのは、ヘモグロビン値が低いということです。

更年期症状の貧血の原因のひとつとして、鉄分不足があります。

鉄分は、体内で酸素と結びつき、全身に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。

ヘモグロビンの減少が原因

鉄分が不足するとカラダは、貧血にならないようにと、肝臓や脾臓に蓄えられている血清フェリチンを使い始めます。

しかしながら、この血清フェリチンの在庫がなくなると、ヘモグロビンが減少していってしまうのです。

体内で酸素や栄養を運搬する役割のあるヘモグロビンが減少することで、更年期には貧血の症状である、めまい、動悸、息切れ、倦怠感、疲労感などがあらわれる原因となってしまうのです。

そのため、貧血を起こさないためには、肝臓、脾臓に蓄えられている血清フェリチンを使い切らなくて済むように、鉄分を日頃から摂取する事が大切です。

一日に必要な鉄分の量

40代以上の女性に必要な一日の鉄分は、10??15?です。

一日の目安量を意識して、摂り過ぎに注意しながら、貧血にならないよう積極的に摂取しましょう。

鉄分を多く含む食材はレバー、納豆、木綿豆腐、小松菜、ひじきなどです。

毎日の食事にプラスして、更年期の貧血を改善するため、バランス良く摂取しましょう。

また、ビタミンCは、鉄がカラダに吸収されやすい形に変えてくれる作用がありますので、一緒に摂取してあげると良いでしょう。

食後のコーヒーやお茶は時間をおく

コーヒーやお茶に含まれるタンニンは、鉄の吸収を妨げてしまうので、しっかり鉄分を摂った食後すぐに飲むのは控えると良いですね。

食後のコーヒーやお茶は、すぐに飲みたいものですが、貧血の原因予防のため30分程度は我慢しましょう。

自律神経のバランスが崩れる更年期

更年期に入ると、エストロゲンが減少して、自律神経が乱れます。

自律神経には、交感神経副交感神経とがあり、この2つの神経は本来バランスを取り合って働きます

交感神経は、脳やカラダを活発に動かそうとする働きがあり、副交感神経は、脳やカラダを休ませ、疲労やストレスを抱えたカラダのメンテナンスに重要な働きがあります。

この二つの神経がバランス良く保たれる事で、私たち人間は活発に活動したり、カラダや脳を休ませるという事ができるのです

ところが、更年期などでこの二つの神経のバランスが乱れると、健康的なカラダや脳を保てなくなります。

更年期には副交感神経の発動が多くなる

毎日忙しく活動する現代人は、交感神経の発動が多く、副交感神経の発動が少ないと言われています。

そのため、カラダや脳をしっかり休めることができず、常に興奮状態が続き、不眠症や偏頭痛などをおこしやすいと言われています。

ただ、更年期女性の場合は、交感神経よりも副交感神経の発動が多くなってしまうのです

副交感神経は、血管を広げ血圧を下げる作用がありますので、その状態が続くことで脳へ送られる酸素や血液の量が減少してしまいます。

それにより、更年期症状でもある貧血状態を起こしてしまうのです。

この様に、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまった場合は、このバランスを整えるしか他なりません。

運動で自律神経のバランスを整える

ストレッチや運動をして、カラダや脳に程良く刺激を与えてあげる必要があります

更年期女性は、筋力が低下しやすくもありますので、有酸素運動などを取り入れて、インナーマッスルをしっかり鍛えてあげるのも良いでしょう。

また、自律神経を整えるのに、呼吸法が重要になりますので、腹式呼吸を意識したり、インナーマッスルを鍛えながら呼吸法も取り入れられるヨガなども良いですね。

病気からの貧血には要注意

更年期特有の貧血の他に、病気からくる貧血もあります。

感染症消化管出血悪性腫瘍などは、貧血の症状が出ることがあり、貧血の3割程度は悪性腫瘍が原因であるとも言われています。

貧血症状自体は、命に関わるものではありませんが、その裏に隠れた病気が重症化して大事に至ることもあるかもしれません。

更年期症状のような貧血症状がなかなか改善されない場合や、その度合いがひどい時などは医療機関での精密検査が必要です。

大事に至る前に、必ず医師に相談しましょう。

予防策はバランスの良い食事と適度な運動

更年期の女性は、健康に必要な成分がなにかと減少してしまいがちです。

特に、鉄分不足は貧血という厄介な症状をまねいてしまいます。

毎日、鉄分やビタミンCを摂取できる食事に心がけ、様々な更年期の不調をまねく原因である、バランスの悪い食事はやめなければなりませんね。

バランスの悪い食事は、自律神経の不調にもつながります

食事だけでは、なかなか貧血予防に必要な栄養素を摂れないという人は、サプリメントなどで補ってあげても良いですね。

また、自律神経を整え貧血を予防し、更年期に健康的な毎日を送るためにも、適度な運動も必要です。

長く続けるためにも、激しい運動や過酷な筋トレなどではなく、ジョギングやウォーキング、ヨガなどの有酸素運動を無理せず続けましょう。

カラダを動かすことになれていない人は、立ったまま、座ったままできる呼吸法などから入るのも良いですね。

まとめ

更年期の貧血も原因はひとつではありません。

自分に合う運動や食事療法などを取り入れて、しっかり改善させたいですね。

また、病気がひそんでいる可能性もありますから、医療機関での検査も大切です。